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【禁聞】独 警察の暴力による法の執行を追及 中国は? 

2014年07月02日

【新唐人2014年7月2日】4年前、ドイツのシュツットガルト市で、デモ抗議者が警察による強制的な駆逐に遭いました。この際、怪我をさせられた一部抗議者が警察を訴えました。うち、警察に高圧放水砲の使用を許可した責任者の案件が、先日開廷され、責任者2人の過失が問われました。アナリストは、ドイツと比べ中国大陸は共産党の独裁の下、法律は名ばかりの存在であり、「公安、検察、裁判所が一団」となり、警察が暴力による法の執行を行っても、追及されることはほとんどないと指摘します。

 

2010年9月30日、69歳の退役軍人、ディートリッヒ・ワグナーさんはシュツットガルト市で、鉄道再建計画に対する抗議活動に参加しました。しかし、警察の高圧放水砲による放水で顔を打たれ、ワグナーさんは危うく失明するところでした。

 

ワグナーさんの弁護士、フランク・ウルリッヒ・マンさんは、ドイツの国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」に対し、ワグナーさんが目撃した、警察が子供に唐辛子スプレーを噴射する様子や高圧放水砲の照準を抗議者の頭部に当てていたことを話しました。ワグナーさんは責任者の取り締まりを要求しており、現在、警官4人が処罰を受けています。

 

6月24日、警察側責任者2人の案件について開廷されました。高圧放水砲の使用を許可したことで訴えられています。

 

時事評論家 汪北稷さん

「民主国家の警察が集団抗議事件を処理する時、執行権力に限度があります。しかし 過度の暴力使用は許されません。一方 中国大陸の警察は多くの権益保護事件や集団事件の中で、よく暴力を使用し、連行後に酷刑を科しています。中国の法治が完全に制御を失っているからです。中国の法律は名ばかりの存在なのです」

 

浙江省杭州市余杭区中泰郷では、アジア最大のごみ焼却施設の建設に反対し、5月10日午後、3万人近い村民が「杭徽高速道路」上で抗議したところ、警察から鎮圧され、村民2人と子供1人が死亡、数十人が病院に搬送されました。

 

5月11日、余杭区の裁判所、検察院、公安分局および司法局は共同で「重要通告」を発表し、犯人が自首するよう要求し、従わなければ厳罰に処すると伝えるとともに、15人のいわゆる「容疑者」の写真を公表しました。

 

中国の弁護士 唐吉田さん

「民主国家では、警察権の使用には厳しいプロセスと規定があります。中国大陸では制約や監督機構がほとんど作用していないため、警察権の拡張、濫用が度々発生しています。警察の違法行為への処罰規定はあるものの、長官の意志によって行った場合は責任がほとんど追及されません。長官の支持さえあれば、何も気兼ねする必要はないのです」

 

3月30日、広東省茂名市では、有害なパラキシレン(PX)工場の建設に反対し、大勢の市民が街頭で抗議しました。当局は大勢の警察を出動させ、鎮圧を行い、15人が死亡、数百人が負傷しました。

 

4月23日、茂名市警察は、24人を刑事拘留し、5人を逮捕、36人に行政処罰、うち2人は更生施設に移送したと公表しました。

 

広東省白雲区派出所元副所長 陳軍育氏

「警察は誰にも干渉されないし、公安、検察、裁判所は皆グルです。司法も独立しておらず、メディアもしかり。だから彼らは官の力を盾にして、悪事を働いても、誰も追及しません」

 

「陝西テレビ局」の元編集者、馬暁明さんは、昨年3月8日、警察に拘束され、暴力を振るわれたそうです。警察はさらに、馬さんに向かって毛沢東語録を読んだそうです。馬さんは、警察の暴力による法の執行の根源は、毛沢東の始めた独裁体制だと考えています。

 

陝西テレビ編集者 馬暁明さん

「毛沢東が死去してからすでに30数年過ぎたのに、警察は未だその語録を拠り所とし、私を拘束、審問をしました。文革後、毛沢東の功過を評定はしたものの、毛沢東の巨大な罪過、歴史への巨大な破壊は清算されておらず、独裁体制が継承されました。これこそが中共統治下では、警察による暴力行為が頻発する最も根本的な原因です」

 

時事評論家の汪北稷さんは、中国共産党は暴力によって成り上がり、上層部から末端まですべてが暴力で問題解決をしようとしていると指摘します。中国大陸では現在、追いつめられた多くの民衆も、暴力的な方法で中共の統治に抵抗しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。                                    

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/26/a1118941.html(中国語)   

(翻訳/赤平 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

 

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