【新唐人日本2011年1月14日付ニュース】中国の最新ステルス戦闘機、“殱(せん)20”の情報は、アメリカのゲーツ国防長官の北京訪問の1週間前に広まったほか、11日には、胡錦濤主席もテスト飛行を認めました。中国にとって極秘とされる軍事情報が、これほど速く伝わった裏には、何があるのでしょうか。
11日の午後、“殱20”が成都で初飛行に成功したとの情報が流れました。
中国国営メディアは当日のニュースで、これに触れなかったものの、外国メディアは、胡錦濤主席がゲーツ長官に“殱20”のテスト飛行を認めたと報道。
ゲーツ長官によると、胡錦濤氏は、“殱20”の初飛行は予定通りで、決して長官の訪中に合わせたわけではないと説明。台湾の“自由時報”は、アメリカに中国の軍事力を見せつけるのが狙いだと報道。
イギリスの“フィナンシャル・タイムス”は、中国の軍事評論家の話として、ゲーツ長官の訪中の目的は、胡錦濤氏の訪米前に、軍事関係を正常に戻すことだと指摘。
“ウォールストリート・ジャーナル”は、中国のネット上の敏感な情報、特に軍事情報は真っ先に削除されるのに、今回、“殱20”の情報が広まった際、当局が黙認した点に注目。今回の“殱20”は、事前に計画があったのではと疑う声がでています。
“ニューヨークタイムズ”は、有名な軍事評論家
平可夫(ピンコフ)氏の“テスト飛行は、アメリカに軍事力を見せ付けるのが狙いだ”とのコメントを報道。ただし、”殱20”の能力は、まだアメリカのF22には及ばないと述べました。
シンガポール最大の中国語新聞紙“聯合早報(れんごうそうほう)”は、最近、最先端の武器情報を明かしているのは、胡錦濤氏の訪米前に雰囲気を盛り上げるのが狙いだと報道。
“ウォールストリート・ジャーナル”は10日、“中国のステルス戦闘機はいつ飛ぶのか”の記事で、中国の戦闘機は進歩を遂げたものの、飛行機のエンジンは中国航空業界の弱点だと指摘。“殱11”などの第3世代戦闘機はいまだに、ロシアのエンジンに頼っており、“殱20”のような超音速巡航能力のある第5世代戦闘機に、国産エンジンを搭載するとは考えにくい。“殱20”が実践に使えるようになるには、まだ数年かかるだろうと結びました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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