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中国の戸籍制度 ついに変化の兆し?

2014年08月02日

【新唐人2014年8月2日】中国で「悪法」と言われる戸籍制度がついに変わるのでしょうか?先日、当局は、2020年、農村人口1億人を都市の戸籍に移すと発表しました。

 

30日、国務院は戸籍制度の改革意見を発表しました。人口が50万に満たない小都市や人口50万から100万人の中都市の戸籍制限を解除することなどで、2020年には、新たな戸籍制度を確立し、農村人口約1億人を都市の戸籍に移すとしています。

 

当代社会観察研究所 劉開明所長

「農民を受け入れる中小都市にはそれほど仕事はないでしょう。仕事がなければ、農民工にとって、魅力はありません。仕事がある大都市こそ戸籍制限を解除すべきです」

 

中国では戸籍制度の実施以来、毎年、多くの学生や労働者が戸籍の問題のために、勉学や仕事、移転が制限を受けています。

 

山東省の人権派弁護士、李向陽さんによれば、中共の憲法は、住民の自由な移転の権利を明確に保障しています。しかし中共は、公民の移転の自由を制限し、しかも公民を農民と非農民に分けました。ここから中共独裁の本質が見えると李向陽さんは語ります。

 

山東省のあるネットユーザーは、「戸籍が変われば、庶民の暮らしがよくなるのか」と疑問を投げかけました。河南省のネットユーザーは、「今は都市に行くのは簡単で、故郷に戻るほうが難しい」と指摘します。さらには、「農村戸籍がなくなれば、もう農民に土地を分配する必要がなくなり、土地は完全に官僚の手に渡る」と皮肉を言うユーザーもいました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/31/a1126992.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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