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中国軍の主導権は誰の手に――“殱20”のテスト飛行が浮き彫りにした懸念

2011年01月17日

【新唐人日本2011年1月18日付ニュース】アメリカのゲーツ国防長官が1月11日から13日まで北京を訪問。訪問の初日、中国初の国産ステルス戦闘機、“殱(せん)20”が四川省成都でテスト飛行を行いました。しかし、胡錦濤主席はこれを事前に知らされていなかったようです。ゲーツ国防長官は、別の軍事勢力が存在するのかもしれないとほのめかしました。

 
1月11日の午後、胡錦濤国家主席は北京で、アメリカのゲーツ国防長官と会見。ちょうどこの時、四川省成都で、中国初の国産ステルス戦闘機“殱20”がテスト飛行に成功したとの知らせが入ってきます。長官はその場で、胡錦濤主席にこの件を尋ねましたが、主席も驚いた様子だったといいます。
 
ゲーツ米国防長官は“殱20”のテスト飛行について、簡単にこの件を話すと中国指導者は驚いた様子で、私の訪問に合わせたのではないと述べました
 
つまり、軍事委員会の主席でもある胡錦濤国家主席は、最新戦闘機のテスト飛行を知らされていなかったおそれがあります。ゲーツ国防長官も翌日、記者に対して、中国には別の軍事勢力がある可能性があるとほのめかしました。
 
ゲーツ米国防長官
「中国の内政および軍事指導者は共に関係を維持したいようです。これに意見がある人たち?今回私は会っていませんが、彼らと進展があることを願います」
 
また、中国の軍事拡張はアメリカが狙いだとみられます。
 
マレン米統合参謀本部議長
「中国人にも軍事発展の権利はあります。米国もそのようにして、国益を守ってきました。理解しがたいのはこれらの軍事力、“殱20”や衛星・空母の破壊武器、ほとんど米国が狙いです。だから両軍関係が重要なのです」
 
台湾の専門家も、米中関係のカギは中国軍にあると指摘。
 
東呉大学政治学科 羅致政・副教授
「台湾問題は両国間の最大のカギではありません。こんな折に、中国の“殱20”が登場しました。しばらくしてから、配備されるでしょう。だから短期間では米国の脅威になりません。
ただ 、方向性は明らかで、中国の各方面の軍事拡張は米国に対するもので、ステルス戦闘機だけでなく、最近米太平洋地区総司令官は日本訪問の際、中国の対空母ミサイル配備に触れました。この角度から見れば、米国の受ける脅威は増すでしょう。米中軍事関係の変化は米中関係そのものに影響します。1月下旬、胡錦濤主席は訪米しますが、そこで今、双方の雰囲気が理想的ではないので、次の一歩ですが、ゲーツ長官の訪問から分かるように
双方の関係は年明けの今、良いスタートではありません」
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