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【禁聞】中国の海外投資 国営と民間で明暗分かれる

2014年08月16日

【新唐人2014年8月16日】中共当局は先日、「2万社以上の中国企業が海外投資をしているが、90パーセント以上が赤字だ」と認めました。これについて、経済学者は、国有企業の海外投資はほとんどが失敗している一方、民間企業は逆に大多数が成功していると指摘しました。一体なぜ、これほど明暗がはっきり分かれたのでしょうか。

 

大陸の「経済貿易促進会」の王文利副会長は先日、中国企業はアメリカだけでも800億ドル程度の投資をしていると語りました。投資はパソコン、風力発電プロジェクト、機械、不動産など幅広いジャンルに及びます。そのうち、約200億ドルは不動産に投じられました。

 

ところで、中国企業が海外投資で失敗する点について、メディアや学者から様々な意見が出ています。例えば、政治体制が違うので、社会全体の経済モデルも異なる。労働組合の役割を含めて、企業運営の理念がかなり違う。中国企業の環境保護基準が低すぎるため、追加投資しても利益につながらない。欧米の成熟した市場経済は中国国営企業の独占行為に反対する。

 

経済学者 茅於軾さん

「文化、環境、制度が違うので、これは普遍的な問題です。民間企業は成功しています。投資に失敗したのは主に国営企業です。他人の金だからいい加減なのです。9割の国営企業は失敗し、9割の民間企業は成功しています」

 

世界最大の投資銀行、ゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファインCEOは以前、中国からの投資は、民間企業と国営企業で分ける必要があるとはっきり指摘しました。中国の国営企業が投資や企業買収をする際、アメリカ側は国の安全面だけでなく、彼らの行為がビジネスのためか、それとも国のためかを考慮する必要があります。また、国営企業はすべて中共当局に支配されているので、アメリカの独占禁止法の規制を受けねばなりません。

 

時事評論家 藍述さん

「国営企業は海外でも国内と同じように運営します。その運営方式や決裁は外国企業の管理法と相容れません。そこで国営企業は市場に対する反応、マーケティング、客へのサービスなどの面で劣るのです」

 

大陸メディアは去年、中国は海外の鉱物資源への投資で8割は失敗していると報道しました。例えば、オーストラリアは鉱物資源大国ですが、中国は去年上半期、オーストラリアの鉱物資源への投資が過去最低となりました。

 

中国鉱業連合会のプロジェクト責任者は、カリウム塩と鉄鉱の投資において、中国はほとんど成功していないと明かしました。中国鉱業連合会は報告書でも、この方面の投資は減少傾向にあると指摘しています。

 

その一方で、中国の民間企業は、相次いで世界のビジネス舞台に登場しています。山東省の民間企業「玉皇化工集団」は今年7月下旬、18億5000億ドルを投資し、アメリカに世界規模のメタノール生産工場を建設すると発表しました。アメリカには天然ガス資源が豊富にあり、しかも国際相場よりずっと安いことに目をつけたのです。

 

経済学者 茅於軾さん

「民間企業の投資はいずれも成功しています。国営企業は外国投資だけでなく、国内投資でも成功していません。つまり投資先の問題ではなく、国営企業と民間企業の違いです。民間企業は東南アジア、欧州、アフリカでも成功しています」

 

ある大陸の経済学者はかなり以前に、国有企業が海外投資に失敗する原因を次のように分析しました。「海外の環境を理解せず、考察もあまりしないで、盲目的にプロジェクトを立ち上げ、投資をしている。自分の企業の実情を無視して、いつも現地のトップ企業と競争したがるため、強みを生かせず、弱みもカバーできない。現地市場が求める人材に欠けている。経営管理が完全に市場化できておらず、半ば政府状態である。分配が不公平で監督機能も十分に働いていない。よからぬ意図で国の資産を移転している」。

 

海外に長年住む高さんの夫は、北京大学の外国語学科を卒業後、大使館で働いたのち、国営企業の海外事業所で働いていました。仕事はすべて国内からの指示に従ううえ、大陸から高官や企業の幹部が来れば、手元の仕事を放り出して、全力で接待をしたそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/15/a1130518.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/萩野 映像編集/李)

 

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