【新唐人2014年8月23日】8月20日、湖南省岳陽市(がくようし)の病院で刃物に刺されて搬送されて来た患者が、治療の甲斐なく死亡しました。患者の家族数十人が主治医を殴り、病院の執務室を破壊しました。殴られた主治医は現在入院治療を受けています。21日、市内の複数の病院の医療関係者200人が市政府前で座り込みを行いました。
「新京報」によると、20日、刃物に刺されて搬送されて来た患者が治療の甲斐なく死亡しました。患者の家族数十人は主治医を霊安室に連れて行き、遺体に跪くよう強要しました。そのうえ、主治医に暴行を加え、執務室を破壊しました。21日、岳陽市の複数の病院の医療関係者およそ200人が市政府前で抗議を行いました。
記者
「昨日 患者の家族が暴力を振るいましたか」
湖南省岳陽市第二医院職員
「ええ」
記者
「どの科ですか」
湖南省岳陽市第二医院職員
「急診科です」
記者
「医師の容態は?」
湖南省岳陽市第二医院職員
「まだ入院中です」
記者
「昨日数百人が座り込みをしたと聞きましたが」
湖南省岳陽市第二医院職員
「はい、そうです」
南京市の弁護士、張賛寧(ちょう さんねい)さんは、中国では近年医療紛糾が増え続けているが、医療効果への宣伝の行き過ぎなど、多方面に原因があると述べます。
南京市弁護士 張賛寧さん
「共産党文化の教育の中には寛容が欠如しています。そればかりか、報復心が強いのです。次に医療費用の庶民の負担が多すぎるので、死亡するなど治療に問題が生じると、患者家族に受け入れられず、恨みを医者に発散します」
中共当局が2010年に発表したデータによると、医療紛糾事件は2005年からの5年間で7000件増加し、2010年には17243件に達していました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/22/a1132275.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)