【新唐人2014年9月3日】9月1日午前10時20分、湖北省十堰(じゅうえん)市の東方小学校で保護者による無差別殺傷事件が起きました。学校に自分の娘の受け入れを拒否されたことが原因です。少なくとも児童3人と教師1人が死亡し、容疑者も飛び降り自殺しました。
警察によると、陳厳富(ちん げんふ)容疑者の娘は夏休みの宿題を終えられなかったので、9月の新学期の際、学校に受け入れを拒否されました。そして1日、陳容疑者は果物ナイフを持って、教室に押し入りました。
「南方都市報」によると、容疑者の娘は成績不良で退学させられましたが、転校した学校でも受け入れを拒まれました。そして1日朝、陳容疑者は東方小学校に来て、子供の受け入れを求めましたが、教師に拒否まれると、ナイフで教師に切りつけ、外に逃げ出した子供数人も襲いました。
大陸メディアは2日、陳容疑者の同郷の話を引用して、容疑者の娘は日頃、誰にも見てもらえず、学校の成績も確かに悪かったと伝えました。娘の受け入れを拒否された容疑者は「教師に4度頼んだ。土下座しそうになったくらいだが、拒まれた」と周囲に漏らしていました。
それでは学校での殺傷事件は、なぜ、絶えないのでしょうか?
湖北省の教師、姚立法(よう りっぽう)氏は、学校の子供に対する懲罰が度を越している点を指摘します。
湖北省の教師 姚立法氏
「夏休みの宿題が未完成だから、学校に受け入れを拒まれました。これに父親は納得できず、殺人事件を起こしました。これが学校の規定なら、学校の責任が大きいですし、教師の決断なら、教師の責任が大きくなります」
またネットでは、事件の動機はもっと複雑だろうとの声がありますが、当局は詳細を明らかにしていません。
地元政府
「サイトで発表しました。処理中なので話せません」
教師の姚立法氏は、近年、中国で学校の無差別殺傷事件が相次いでいることについて、社会における不公平が主な原因の1つだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/02/a1135164.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/佐藤 映像編集/尹)