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【禁聞】中国の進学校 合格者の8割は金次第

2014年09月16日

【禁聞】中国の進学校 合格者の8割は金次第

【新唐人2014年9月16日】9月10日は大陸の「教師節」、つまり教師の日でしたが、近年、教育の格差は広がる一方です。子供の進学する学校が、両親の地位や資産で決まることすらあり、罵声を浴びながら教師節を過ごした教師も少なくありません。中国には「師は真理を伝え、あますところなく技を授け、疑問を解く者なり」という格言があります。その理念と逆行する現象を、専門家はどうとらえるのでしょうか。

 

ハーバード大学の修士生、高雨莘(こう うしん)氏は、教師節の前夜に「中国で拡大する教育の不平等」という文章を発表しました。高氏は、「中共当局が弱者を苦しめる体制を作り、さらに拝金主義の蔓延(まんえん)で、下層の人々は、はい上がれなくなった」と述べています。

 

高官や資産家、あるいは農民工など、両親の地位と資産が子供の進学の決め手になります。北京大学の焦国標(しょう こくひょう)元副教授は、現在、大陸のいわゆる進学校は、拝金主義が蔓延していると指摘しました。

 

例えば、ある進学校は毎年、生徒を1000人募集しますが、そのうち、本当にテストの点数で取る生徒は200人に過ぎず、残りの800人は、様々な費用の支払い能力で決めます。

 

北京大学 焦国標元副教授

「お金さえ渡せば、子供の点数が低くても、入学試験に通ります。一方 点数がよくても、200位以内に入れず、お金もないと不合格になります。こんな不公平が存在します」

 

文章の中で高雨莘さんは、自分の母親が北京大学の在学中、同級生の家庭背景は様々だったと振り返ります。しかし、それから数十年、貧富の格差が広がる中、中国の進学校には多様性がまったくなくなりました。

 

台湾心理学博士 陳彦玲氏

「社会全体の価値観と関係しています。文化大革命では自分の教師を殴る現象もありました。現在 教師は『速』を求められますが、教育は順を追って、進めるべきです。『教えありて類なし』学生を選んではいけません」

 

台湾の心理学博士で教育専門家の陳彦玲(ちん げんれい)さんは、中共当局がモラルを根本から破壊したため、教育自体が目先の利益や成功を求め始め、子供をじっくり育てなくなったと語ります。

 

台湾心理学博士 陳彦玲氏

「今の教師は理想や理念、情熱を傾けずにお金という見返りを求めます。中国のどの学校も受験者の8割がお金で通るようなら、教育の本質を失ったと同じです」

 

陳彦玲氏の紹介によると、台湾の教育節は孔子の誕生日、9月28日に定められています。教師に対し、正しい教育理念を持ち続けるよう戒めるのが狙いです。ところで、中国で不公平な現象が広く存在するのは、当局の理念がゆがんでいるからだとの指摘があります。

 

北京大学 焦国標元副教授

「官僚は本来 公僕であるべきです。しかし彼らは拝金主義で、私服を肥やすことしか頭にありません。結局 国民に最低限の奉仕すらできなくなりました。政府に理念がゆがんでいることが問題です」

 

そのほか、中国の浙江省・河北省、安徽省など、教員資格を持たない代用教員、「民弁教師(みんべんきょうし)」が教師節の日、北京へ陳情しました。彼らは、年金や医療、正式な教員の身分を保障するよう訴えました。実は中国の教師は、教育局に認められた正式な教員とそうではない代用教員に分かれています。

 

教育育成専門家 孟醒氏

「中国では教育局に認可された正式な教員と、それ以外が代用教員に分かれます。正式な教員の給料は国の統一基準で払われます。しかし代用教員は地方政府や学校が直接払うので、大きな差があります。仕事は同じでも、報酬が違うので、不公平です」

 

教師節の日、湖北省の孝感高校の教師約160人が校門の前に座り込みをして、抗議しました。プラカードには、「涙と血で訴える」と書かれています。

 

この孝感高校は移転したあと、借金を返済しようと生徒や教員の募集人数を増やし、正式な教員への格上げ問題を長年、放置したため今回の抗議が起きたそうです。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/12/a1137577.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/萩野 映像編集/李)

 

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