【新唐人日本1月26日付ニュース】先日、公開された中国軍の最新ステルス戦闘機“殱20”について、一部のハイテク技術は、米軍のF-117“ナイトホーク”を使用したといわれています。
台湾の新聞、“中国時報”は24日、クロアチア軍の参謀長がAP通信に語った内容を報道。コソボ紛争の際、アメリカのF-117が墜落、中国はその残骸を使って、対レーダー技術を手に入れたそうです。
アメリカ下院軍事委員会のマッキーオン委員長は、18日、“殱20”戦闘機の技術は、ロシアから来ていると述べたものの、専門家からは、技術は米ロの混血児だとの声も絶えません。
アメリカF-117“ナイトホーク”は、1970年代に開発され、83年に運用開始。世界初のステルス戦闘機です。99年3月27日、コソボ紛争で、ユーゴアウラビア軍は、ソ連製のミサイルで“ナイトホーク”を撃墜しました。
パイロットは助かったものの、墜落した戦闘機は農民に拾われ、記念品になりました。当時、クロアチアの参謀長だったドマゼット=ロソ(Davor Domazet-Loso)氏によると、中国のスパイが農民から機体の残骸を買い求めたそうです。中国はこれらの材料からステルス技術を探ったのでは、と疑われています。
セルビア軍の高官も、戦闘機の残骸の一部は、外国軍人の手に渡ったと認めました。
このF-117の操縦席の覆い、パイロットのヘルメットや無線などの残骸が、セルビアの首都、ベオグラード航空博物館に展示されていますが、残りの破片は行方不明だそうです。
ある軍事専門家によると、セルビアのミロソビッチ政権は、同盟国の中国やロシアと、西側の軍事装備を共有しており、撃墜された戦闘機は、まさに中国とロシアがほしがっていたものでした。この対レーダー塗膜は、中国のステルス技術のカギになったと見られます。
実際、中国の軍事技術における模倣や模造が、批判されています。
アメリカ連邦裁判所は1月24日、軍事機密を中国に売った罪で、インド系アメリカ人に32年の禁固刑を下しました。
BBCによると、この66歳のエンジニア、ゴワディア被告は、去年8月、中国に対し、軍事機密を売った罪などで有罪が確定。少なくとも、中国から11万ドルを受け取ったそうです。
“殱20”が世界の脚光を浴びたものの、中国現代国際関係研究院の陶堅副院長は、中国はまだアメリカと対等にはなれないと指摘。米中間の軍事力や経済力の差、特にハイテク分野で、逆に広がっているといいます。
さらに去年、朝鮮半島や東シナ海、南シナ海などの情勢が変化し、中国の外交上の苦境を映し出したとも指摘。
アメリカでは、“殱20”はまだ現実的な脅威にはならないという見方が強く、台湾の“中央通信社”も、大陸の軍事専門家の話として、“殱20”の18分のテスト飛行は、たいした技術は含まれていなかったと伝えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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