【新唐人2014年10月1日】9月28日にスタートを切った「セントラル占拠」運動は、1日朝で4日目を迎えました。2日目の29日の夜には、多くの市民が自発的に抗議集会に加わり、ピークの時は13万人に達しました。
学生との対話を拒み続けた香港政府の態度は、1週間平和的に授業ボイコットを続けていた学生らの怒りを買いました。
9月26日夜、政府との対話を促す為に、一部の学生が政府本部前の広場に入ろうとしましたが、17歳の学生リーダー、黃之鋒(こうしほう)さんを含む数十人が、警察に逮捕されました。
27日土曜日の早朝、警察の強制排除が始まり、丸腰の学生らに対し、催涙スプレーを噴射しました。
警察の強制排除に激怒し、抗議する市民はかえって増えました。
市民 鮑さん
「納得がいきません。警察が学生をこのように扱うなんて」
市民 黄さん
「学生ですらこんなに献身的なのだから、大人はなおさらです」
27日夜の時点で、逮捕された学生リーダーらはまだ釈放されていません。
28日未明、「セントラル占拠」がついに開始しました。
「セントラル占拠」発起人 戴耀庭氏
「『セントラル占拠』を正式に始動します」
「セントラル占拠」運動の主催者は、もっと多くの市民の参加を呼びかけます。
「セントラル占拠」発起人 戴耀庭氏
「我々には2つの要求があります。まずは全人代に不公平な決定を撤回させる。第二の要求は政治改革の再開です。政治改革を再開しろ」
9月28日、日曜日。「セントラル占拠」の初日のこの日、中国に返還されてからの17年で、最も激しい市民による抗議活動が展開されました。
警察は市民らが防御用に差している傘を払いのけて、正面から市民に催涙スプレーを噴射しました。
夜6時、1発目の催涙弾が市民に向け発射されました。
中国に返還されてからの17年で、香港の警察が抗議市民に向かって催涙弾を発射するのは今回が初めてです。
ある年配の女性が警察に跪いて懇願しました。
しかし、催涙弾は、引き続き市民に向けて発射されました。
催涙弾の煙が消えると、市民らは再び黙々と集会会場に戻り、抗議を続けました。
この日、警察は合わせて87発の催涙弾を発射しました。一方、抗議に参加した市民はピーク時13万人に達しました。
「セントラル占拠」運動開始後、梁振英行政長官は2度声明を発表し、集会は許可を得ておらず、違法であると強調しました。
一方、中共の代弁者「環球時報」は、必要な時には大陸の武装警察を香港に派遣して、騒動を鎮める事もできるとの文章を発表しました。
しかし香港市民はこのように言っています。
「我々は丸腰の庶民です。見てください。傘で自分を守っているだけです」
市民や学生の抗議を見てみると、ほとんどの場合、歌を歌うなどして、平和的に抗議をしています。警察の鎮圧ですでに41人が負傷しています。
「セントラル占拠」運動の計画者は、抗議活動はすでに自発的な市民運動に変わり、梁振英が退陣しない限り、活動は続けると述べました。
「セントラル占拠」運動が今後どのように発展するかは、誰も答えを出す事はできません。市民と学生は街頭で4日目の朝を迎えました。1日午前4時15分、学生連合会はFacebookを通じて、「セントラル占拠」開始から100時間経過したことを知らせました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/30/a1142310.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)