【新唐人2014年10月02日】中国メディア界のカリスマ的存在である「南方報業グループ」の中心人物で、「21世紀伝媒」の総裁を務める沈顥(しんこう)氏が先日警察に強制連行されました。9月29日、沈顥氏は中央テレビで罪を認めました。業界関係者は、「南方報業グループ」が中央宣伝部の言う事を聞かなかったのが原因で、粛清を受けていると見ています。
9月25日に警察に強制連行された沈顥氏が、29日、中央テレビの報道番組の中で公に罪を認めました。沈顥氏は、「21世紀経済報道」や「21世紀網」などのメディアがネガティブ情報で企業を脅迫して契約を取り、企業から「保護費用」を受け取っていたと認めました。
中国では有名人や記者、ネット有名人などが、裁判で罪が確定される前に中央テレビで罪を認めさせられるケースは、珍しい事ではなくなっています。今回も、沈顥氏のケースをめぐって、各界で議論が巻き起こっています。
「中国海洋報」元記者 昝愛宗さん
「沈顥氏が中央TVで、罪を認めさせられましたが、多分中央宣伝部は『南方グループ』をターゲットに決めたのでしょう。彼らは常に言う事を聞かず、普遍的な価値観などをよく宣揚するからです。今回は『南方グループ』に対する取り締まりでしょう」
報道によると、「21世紀網」は2011年から上場企業の業務を担当するようになり、毎年8000万から9000千万元のノルマを与えられたそうです。企業のネガティブ情報をもって企業をゆすり、200社と企業と契約を結び、高額の広告費を取っていたと伝えられています。
「中国海洋報」元記者 昝愛宗さん
「中国の官製メディアではゆすりが日常茶飯事です。例を挙げると『新華社』は『中国証券報』を立ち上げ、上場企業をゆすっています。最近新華社上海支社は交通銀行から200〜300万元を受け取りました。中央巡視チームがこれを発見し、返すよう指示しましたが、上海市公安局は新華社上海支社長を逮捕しません」
警察当局によると、「21世紀伝媒」グループ傘下の「21世紀経済報道」、「21世紀網」、「理財週報」の30数人が取り調べを受けています。総裁の沈顥氏のほかにも、社長の陳東陽(ちんとうよう)氏、「21世紀経済報道」の編集長劉暉(りゅうき)氏、「21世紀網」の総裁劉冬(りゅうとう)氏、「理財週報」の発行責任者夏日(かじつ)氏、編集長の羅光輝(らこうき)氏などが拘束されています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/09/30/a1142494.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)