【新唐人日本2011年2月1日付ニュース】先日、安徽省安慶市でマグニチュード(M)4.8の地震が発生したが、中国のある地震専門家は、2年以内に中国ではおそらく再びマグニチュード7以上の地震が起こると予測。2011年に入って以来、中国大陸では地震が頻繁に発生しており、今回の安徽省の地震もマグニチュード5クラスとしては4回目だった。
大陸メディアの報道によると、1月19日12時7分、安徽省安慶市で近年では最大の地震が発生。地震の規模はマグニチュード4.8で、震源の深さは9キロ。震源の位置は、安慶市宜秀区と懷寧県の境界で、合肥市や巣湖市で揺れが感じられた。地震で宜秀区楊橋鎮では2,800件ほどの家が損壊。40万元あまりの経済被害となった。
新年に入ってから、中国大陸では地震が多発。1月1日、新疆ウィグル自治区でマグニチュード5.1の地震が発生。8日、吉林省の延辺朝鮮族自治州琿春市でマグニチュード5.6の地震が発生。12日にも、南黄海でマグニチュード5の地震が発生した。
中国地震台ネットセンターの孫士・元首席予報員は、これから数週間以内に、中国大陸ではマグニチュード5クラスの地震が連続して起こると予測。これは正常ではないという。また、2年以内に、マグニチュード7以上の地震が起こるリスクも指摘した。
孫士氏によると地震活動には、基本的な周期があり、異なる規模の地震の頻度にも、一定の比率があるのだ。100年来、中国の地震活動は年平均で、マグニチュード7以上が0.7回、6以上が4.4回、5以上が20回。しかし現在、この比率は崩れ、2010年4月の青海地震の後は、大規模な地震の数が激減した。
2011年発生した地震は、ほとんどマグニチュード5レベル。この9ヶ月余り、中国大陸および近海では、5以上の地震が8回起こっているものの、どれも5.0、5.1、5.2の規模で、5.3以上は今のところ起きていない。これは明らかに、地震の規模が不足している現象である。特に今の中国は、ちょうど地震の活発期にあるので、この現象は正常ではない。大地震の予兆の可能性がある。
“毎回大地震の前には異常な現象が現れるが、どの現象も同じではない”と、孫氏は警告する。
報道によると、四川大地震の2年前、大小さまざまな地震の比率が明らかに異常だったという。2006年全体では、マグニチュード5,0前後の地震が9回発生。一方、2007年は明らかに地震の規模が不足していた。そして2008年に起こったのが四川大地震である。
中国地震台ネットセンターの劉傑・予報部主任も、現在中国は地震の活発期にあり、大地震の危険はあると指摘。“2001年から青海崑崙山で8.1クラスの地震が起きた後、中国はすでに地震の活発期に入った。四川大地震と青海地震はどちらもこの活発状態の延長にある”と解説した。
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