【新唐人日本2011年2月10日付ニュース】最近、ロシアではレーニン廟を赤の広場から移転するかが話題になっています。これを受け、中国でも毛沢東の遺体の移転が物議を醸しました。
2011年は、レーニンの死去から87周年。ロシアの与党“統一ロシア”は公式サイト(http://er.ru/)
で、レーニンの遺体の移転について投票を実施。25万人の回答者のうち、70%が移転に賛成しました。
これを受け、中国のネットでも、毛沢東の遺体を安置している毛主席紀念堂も天安門広場から移転させるべきだとの声が出ました。
中国の有名な思想家、王康さんは“ドイチェ・ヴェレ”の取材に対し、これに賛同します。
中国の有名思想家 王康さん:「世界に防腐処理された遺体は5体、レーニンに始まり、スターリン ホーチミン 毛沢東、そして金日成。スターリンはすでに移転させられました、レーニンも同じでしょう」
時事評論家の蘭述さんによると、去年中国政治局は、共産党の一部政治文書の中で、2度と毛沢東思想を取り上げないと決定。ここから、毛沢東思想は共産党統治の巨大な負担になっていることが分かります。共産党は必要になれば、毛沢東の遺体を火葬するかもしれません。一方、毛沢東の遺体の移転は時間の問題に過ぎないとも語ります。
時事評論家 蘭述さん:「毛沢東の遺体を天安門から移すことは時間の問題でしょう」
毛沢東の遺体を天安門から移すという呼びかけは、以前すでに出ていました。2003年香港の雑誌“開放”で、ある中国人学者は、毛沢東は数々の罪を犯してきたと指摘。その遺体は移して、肖像もはがすべきだと訴えています。
歴史教師 袁騰飛さん:「毛主席紀念堂とは靖国神社だ!殺人鬼がまつられている」
“ドイチェ・ヴェレ”によると、中国人民大学の周孝正教授は、レーニンと毛沢東の遺体移転に異論はないと発言。
評論家の橫河さんは、共産主義革命により、20世紀、全世界の1億人が死亡したと指摘。毛沢東を代表とする中国共産党革命では、6,000万から8,000万が亡くなり、迫害の死者数では世界一。毛沢東だけではなく、共産党とも袂を分かつべきだと声を強めます。
新唐人テレビがお伝えしました。