【新唐人2011年2月17日付ニュース】中国の北部では、長期的な干ばつで、小麦の苗のほとんどが枯(か)れました。専門家は、水利事業の経費が地方政府に流用されていると指摘。干ばつはさらに深刻化するだろうと述べます。
昨年10月から今年2月までで、中国北部の降水量が例年より5割以上減り、小麦の多くが枯れました。陝西師範大学の卜鳳賢教授は、水利事業の予算が灌漑のために、有効に使われていないと指摘。
陝西師範大学農村発展研究センター 卜鳳賢教授
「灌漑設備がよくなく、補修や点検も足りません。国家水利事業の予算は、大方地方政府に流用され、水利事業の効果が上がりません」
中国の経済発展に伴う地下水の過度の開発や水資源の利用効率の悪さも、水不足の原因だといいます。
陝西師範大学農村発展研究センター 卜鳳賢教授
「人為的な原因の一つは、発展規模や土地の利用規模がかつてないほどの規模に達し、地下水利用が限度を超えました」
当局によると、2010年、中国の干ばつによる経済損失は769億元、約9800億円で、穀物の被害も1,680万トンに上りました。
陝西師範大学農村発展研究センター卜鳳賢教授
「干ばつは農業生産、生活 経済の各方面で脅威なだけでなく、将来、さらに深刻な干ばつの恐れがあります」
中国人民大学・農村農業発展学院の鄭風田副院長は、近年の干ばつや洪水には人為的な原因があり、解決方法として、大きな河川から灌漑水路まで、きちんと水利建設をすることだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/02/16/a493212.html.學者:%20挪用水利經費%20中國旱災將擴大a493212.html#video