【新唐人2014年12月03日】中国の乳製品国有企業「蒙牛乳業」の湖北省咸寧市通山県にある牧場の汚染問題で、地元では村民数千人が2週間連続で抗議活動を展開しています。28日早朝、当局は1000人近くの機動隊を出動させ、鎮圧。しかし、村民らが断固として抵抗したため、警察は車両10数台を残したまま撤退しました。
通山県九宮山鎮(きゅうきゅうざんちん)橫石街に位置する通山牧場は2011年から稼働しています。牧場が出来てから周辺地域の住民は悪臭や牛糞、病死した牛の死骸による汚染問題で悩まされています。河川の汚染のほか、夏になると、ハエや蚊が飛び回り、最も耐え難いのは悪臭で、1キロ先でも匂いがするそうです。地元政府には何度も訴えているものの、解決に至りませんでした。
悪臭に耐えきれず、11月16日から村民数千人が抗議活動を始め、昼夜牧場の門を塞いでいます。11月28日午前2時頃、地元政府は1000人近くの警察と特殊警察を出動させ、抗議を続ける村民数百人を鎮圧しました。
通山県畈中村 陳宗仁さん
「村民が抵抗し、武装警察は前進できなくなりました。年配者たちはひざまずいて、警察を止めました。最後に衝突が発生しました」
地元村民によると、対峙している間、警察は村民に暴力をふるい、複数の村民が負傷し、また複数を拘束しました。状況を聞きつけた村民数千人が応援に駆けつけました。双方の対峙は1時間半ほど続き、最終的に警察は車両10数台を残したまま、撤退しました。
当日、通山県政府と通山牧場は、来年11月26日までに牧場を閉鎖し、乳牛を全部移送させると約束しました。しかし、村民らは期限が長すぎるとして、撤退しませんでした。
報道によると、地元政府はこれまでに4回も牧場の閉鎖を約束しましたが、守りませんでした。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/01/a1158029.html(中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)