【2014年12月11日】12月10日は国際人権デーですが、北京には各地から数千人の陳情者が殺到しました。各国の大使館が集まる北京の亮馬橋路(りょうばきょう路)には朝早くから、大勢の陳情者が集まりました。しかし、多くの陳情者は地下鉄の駅を出た途端に警察に拘束されました。
10日午前10時10分、湖北省から来た陳情者、尹旭安(いんきょくあん)さんは各国の大使館が集まる亮馬橋路(りょうばきょうろ)で「人権を返せ」と書いた横断幕を掲げました。尹さんは40分も経たないうちに、大型バス8台が陳情者を載せて離れて行くのを目撃しました。
湖北省の陳情者 尹旭安さん
「どこの地下鉄駅出口でも警察が検問をやっています。身分証明書を見ると、すぐ識別できるので、陳情者とわかると。すぐ車に乗せられます」
江蘇省から来た余南哲(よなんてつ)さんによると、大勢の警察が地下鉄駅の出口で待機していて、手当たり次第人を捕まえていたそうです。
江蘇省の陳情者 余南哲さん
「我々は今バスに乗せられています。警察だらけです。陳情者だとわかると、強制的にバスに乗せられます。我々は10時に亮馬橋駅に来ましたが、駅から出ると警察が待っていました。腕を引っ張られ強制的にバスに乗せられました」
湖北省武漢市から来た陳情者、王芳(おうほう)さんも地下鉄駅を出た途端に捕まりました。武漢市から来た50数人のほとんどが捕かまったそうです。王さんは11時すぎにバスが止まっているすきに逃げ出しました。
湖北省武漢市の陳情者 王芳さん
「昨日皆と相談してまず亮馬橋に行くことにしました。今日は人権デーなので、国連の人権組織に行こうとしましたが、近づけませんでした。朝 地下鉄駅に行くと、どの出口にも警察が4〜50人、パトカーも数台待機していて、陳情者は全員大型バスで久敬莊に送られました」
王さんによると、陳情局、中央規律委員会などの政府部門にはすでに何も期待できないとわかったので、陳情者らは国連や各国の大使館に訴えることで、国際社会からの関心を望んでいます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/10/a1160293.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)