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陳德銘海協会長台湾訪問 各地で抗議の嵐

2014年12月16日

 

【2014年12月16日】中国の陳德銘海峡両岸関係協会会長が12月9日から9日間の日程で台湾を訪問しています。南部の台南市では宗教団体、北部の台北市では老人ホームを訪問しましたが、各地で抗議の嵐に遭いました。また、今回の訪問は経済貿易交流が目的としながら、台湾の政治に関心を示す場面が多く見受けられました。

 

抗議市民

「台湾は陳德銘を歓迎しない。陳德銘は帰れ」

 

14日、陳德銘一行が台南駅で高速鉄道に乗車しようとした際、市民から罵声を浴びせられました。午前中に台南市の宗教団体を訪れたあと、午後は台北市に向かいました。しかし、台北駅でも、待ち構えていた抗議団体に出くわしました。

 

台湾青年反共救国団メンバー

「サービス貿易協定に反対、統一戦線に反対、すべての良心の囚人を釈放しろ」

 

現場では十数人のNGO団体のメンバーが抗議していましたが、100人近い私服警官が現場の警備にあたり、抗議市民が殴られたとの情報も伝わりました。抗議団体のメンバーは陳德銘の台湾訪問の目的について疑問を投げかけます。

 

台湾青年反共救国団 楊月清理事長

「陳德銘は交流のためと言いました。『私は待つことはできるが、サービス貿易協定は必ず通過させる』と言いました。先日彼はメディアを会見しましたが、なぜ彼が好きなメディアばかりか?メディアを選んでおり、メディアへの統一戦線です」

 

抗議の嵐に遭いながらも、陳德銘は午後、台北市の老人ホームを訪れました。台湾の老人ホームの事業経験を学ぶのが目的だと言いましたが、メディアの質問の際には台湾のニュースに関心を示し、新北市の市長で国民党副主席の朱立倫(しゅりつりん)氏が国民党主席選に立候補することに対し、祝いの言葉を送りました。

 

中国海峡両岸関係協会会長 陳德銘氏

「ここ数日、毎日深夜1〜2時までニュースを見ています。(朱立倫氏を)お祝いすると同時に、新たな持ち場で2つの仕事をやり遂げてほしい」

 

陳会長は今回の台湾訪問は経済貿易交流が目的なので、政治家とは会わないと示しましたが、記者会見などではやはり中台関係と政治情勢に強い関心を示しました。また、10日にはサービス貿易協定を2年以内に必ず通過させると発言したことからも、今回の交流訪問はショーにすぎず、統一戦線が真の目的であるのではと疑わざるを得ません。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/07/a1159456.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

 

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