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続くインフレ 原因は外貨統制

2011年03月03日

 【新唐人2011年3月4日付ニュース】中国のインフレについて、国家統計局は人件費上昇などによって、近い将来、中国はインフレ圧力に直面するだろうと予測。しかし、中央銀行は、人民元レートを低く抑えるため、市場介入したのがインフレの原因であるといいます。

 
インフレ圧力の高まりについて、中国国家統計局の龐曉林氏は新華網の取材に対し、労働コストの上昇による物価の上昇や国際的な原材料価格の上昇、および異常気象による農産物の価格上昇を原因に挙げました。
 
また、昨年の物価上昇による消費者物価指数への影響は2.6%だといいます。
 
米国NY市立大学シティカレッジ
経済学教授 陳志飛:「先ず消費者物価指数はインフレを最も正確な指標ではありません。特に中国では消費者物価指数が政府の言い訳となり、真のインフレとその原因は隠されています。消費者の習慣が変わるので政府はこれらの数字を操るのです」
 
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの28日の報道によると、中国中央銀行の副総裁は北京のあるフォーラムで、多すぎる貿易黒字と中央銀行の市場介入こそがインフレの源であると述べました。
 
米国NY市立大学シティカレッジ
経済学教授 陳志飛:「主には中国のふたつの巨額貿易黒字が原因です。一つは通常プロジェクト、もう1つは資金プロジェクト。人民銀行は人民元を抑えるためには新しい紙幣を印刷して、それで米ドルを買う必要があります。貨幣の供給が大幅に増加し、長引くインフレを招きました。根本的な原因は外貨統制です」
 
また、中国は人民元を低く抑えるため、政策と制度の面でインフレを推し進めていると指摘します。
 
新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/02/28/a498282.html.-中國官員:續有通漲壓力-禍因是匯率.html#video