【新唐人日本2011年3月7日付ニュース】3月5日、中国では人民代表大会が始まりました。開会のあいさつで温家宝首相は、インフレや食の安全、不法な強制立ち退きなど、庶民が強く訴える重大な問題に対し、政府はまだ根本的に解決していないと述べました。また、悪化の一途をたどる貧富の格差や官僚の汚職は、すでに市民の強い恨みを招いたとも認めます。
これを受け、中国政府は公共の安全のための予算を増やしています。これは中国では“維持安定”と呼ばれます。今年は、6244億元（約7兆8千億円）に達し、国防予算の6011億元を上回りました。伸び率も21.5％で、国防費の伸びの12.7％を超えています。
維持安定の予算が国防予算を超えている点について、時事評論家の程翔氏は、国民の不満など内部の脅威の方が、外部の要素より深刻なことが分かると分析。去年は、5日に1回の割合で、社会の危機事件が起こっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
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