【新唐人2011年3月16日付ニュース】最近、上海の韓国総領事館の元領事が中国人女性と不適切な関係を持ち、国家機密を漏洩した疑いが発生。これは韓国社会で波紋を呼びました。韓国の政界では、問題の女性がスパイである可能性が強いとし、徹底的な調査を求めています。一方、中国政府系メディアは、この件に反論しています。
韓国の政界は、問題の女性、鄧氏は計画的に韓国外交官に接近したのであり、単純なスキャンダルではないとの見方を強めています。
韓国・民主党の樸智源代表は3月9日、鄧氏は共産党幹部との間を取り持ったほか、韓国要人の情報も持っていたため、スパイと疑わざるを得ないと表明。
韓国・民主党 樸智源代表：「鄧氏は共産党幹部との間を取り持ち、韓国要人の情報も持っていたため、スパイと疑わざるを得ない」
当日、民主党の辛鶴用議員も記者会見で、収集した機密情報から見て、彼女は中共のスパイである可能性が高いと表明。また、この件は上海の日本総領事館職員の自殺事件や台湾少将の機密漏えい事件と同じ類の事件だとも指摘しました。
民主党 辛鶴用議員：「収集した機密情報から見て、彼女は中共のスパイの可能性が高い。上海の日本総領事館職員の自殺事件や、台湾少将の機密漏えい事件と同じ類の事件」
さらに議員は、鄧氏について、韓国の法律に違反したなら、刑事事件の容疑者として、韓国の司法当局は権利を行使できるとも述べ、すぐに調査に着手するよう韓国当局に促しました。
韓国国内でスパイ説が強まる中、中国の政府系メディアは事件を単なる不倫であると一蹴しました。
中国政府系の新聞“環球時報”も、事件についてスパイ事件だと推測されると報道しました。しかしその一方で、鄧氏がスパイである可能性は極めて低いと述べ、事件を単たる不倫だと結論付けました。
しかし、鄧氏が昨年5月、交通事故で元韓国領事と出合いを果たした奇妙な過程や、外部が知りえない韓国政府の内部情報のメモリーディスクを鄧氏が持っていたことなどから、韓国政府内部では、事件は単なるスキャンダルではないとの見方が強まっています。
新唐人テレビが韓国ソウルからお伝えしました。
