【新唐人2015年03月06日】湖北省恩施トゥチャ族ミャオ族自治州利川市(りせんし)大沙渓村(だいさけいそん)の「希望小学校」が強制立ち退きに直面しています。保護者数百人が連日抗議を行っていますが、特殊警察が複数の村民を逮捕しました。子どもたちは遠方の別の学校に通うよう求められているため、授業をボイコットし抗議を続けています。
大沙渓村の村民によると、地元政府は希望小学校の建物は倒壊の危険がある「危房(ウェイファン)」であるとし、生徒たちに他の学校に通うよう求めています。しかし、交通が不便なうえ遠いため、保護者らが拒んでいます。一方、地元の道路と学校はいずれも村民らがお金を出し合って建設したものだそうです。
3月2日から連日、保護者数百人が希望小学校に集まり、抗議を続けていますが、地元当局は特殊警察を派遣し、複数の保護者を逮捕しました。
大沙渓村民 朱さん
「おととい、保護者300〜400人のうち7〜8人が逮捕されました。殴られた人は少ないものの、障害者が一人連行されました。小中学校を合併しようとしていますが、村民らが反対しています。建物も窓ガラスも全部村民がお金を出しています」
3日と4日に逮捕された村民はすでに釈放されましたが、地元政府は依然として強硬な態度を変えていません。
大沙渓村民 呉さん
「数百人が抗議しましたが、特殊警察が7人を逮捕しました。昨日もほとんどが行き、2人捕まりました。今日も行きましたが、政府はまだ答えを出していません」
大沙渓村は人口約2000人の村です。抗議活動が行われたあと、市教育局は学校の取り壊しはしないと言いつつ、消防における潜在的な危険があるため、低学年は今まで通り授業を受けられるが、高学年は別の場所にある中学校に移るよう求めています。これに対し、生徒たちは引き続き授業をボイコットし、抗議を続けています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/03/05/a1182236.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/萩野 映像編集/李)