【新唐人2015年04月05日】広東省広州市当局は4月3日、今後は家族の同意がなくても、近い親戚、友人、職場や居民委員会が同意すれば、遺体の臓器を提供できるという規定を公布しました。
広州市当局が4月3日に公布した「広州市ドナー遺体管理方法」によれば、たとえ直系の親族による同意の署名がなくても、近い親戚、友人、または職場や居民委員会の同意があれば遺体の臓器を提供できます。また、本人が生前に臓器提供の意思を表明していなくても、近い親戚が遺体の臓器を提供できます。
広州市 隋牧青弁護士
「恐ろしいことです。赤裸々な殺人強奪です。遺体の処置は家族が決めることで、政府が口出しすべきではありません。例えば、死刑を下された場合、家族に遺体処理の決定権はありません。臓器を得るために死刑を下すというのは、すでに先例があります」
評論家の唐靖遠(とう せいえん)さんはこの規定について、暴利を得るために利用されるのではと案じています。
時事評論家 唐靖遠さん
「薄熙来夫妻は生きた人間から臓器を奪ったあと、死体を売っていたと暴露されました。死体の販売は大いに儲かります。もし臓器提供の範囲をそれほど広げれば、権力のある者や悪党が法律の抜け穴を利用して、暴利を得るかもしれません」
広州市の隋牧青(ずい ぼくせい)弁護士も、この規定は政府に遺体処理の権利があることを意味し、公権力のために、みだりに法的根拠を捜しているのと同じだと述べました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/04/a1188903.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)