【新唐人2015年05月11日】浙江省では1年以上前から、教会の十字架の強制撤去が続いています。近日はまた、十字架の設置を制限する新規定「浙江省宗教建築規範」が公布されました。
5月5日、浙江省民族宗教事務委員会と浙江省住宅と都市農村建設庁は共同で、「浙江省宗教建築規範」の公開草案に関する意見を募集する通知を出しました。内容は、今後十字架の設置場所は教会の屋根ではなく、正面の壁に貼り付けるよう求めるものです。
アメリカ在住の華人教会の牧師・郭宝勝(かく ほうしょう)さんは、地元当局は教会の十字架を強制撤去するための法的根拠を作っていると考えています。
在米華人教会の牧師 郭宝勝さん
「これはすでに決まった方針です。一つは浙江省で急速に発展しているキリスト教の勢力とその影響の阻止のため。もう一つは中共のキリスト教の中国化政策です。十字架を取り除くことで、キリスト教を自分の所有にしたいのです」
浙江省では昨年から教会の十字架の強制撤去が行われています。中でも温州地区が大きな被害を受けています。
山東省のキリスト教徒、方さんは、キリスト教は西洋文化を代表するもので、自由民主の普遍的価値観をあがめ尊ぶため、中共政権は恐れを感じていると話します。
山東省のキリスト教徒 方さん
「温州地区は中国のエルサレムになっているので、中共は恐れています。当局のこれらの規定は憲法に違反するものです。十字架は目に見える部分で、見えない部分では教徒の信仰を変えさせ、教徒を政府の道具にしようとしています」
情報によると、浙江省での十字架の撤去はいずれも「違法建築」であるとして進められています。しかし多くの教会とその十字架は政府の許可の下で建てられており、違法建築ではないそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/05/09/a1196080.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/村上 映像編集/李)