【新唐人2015年06月01日】天安門広場で民主化を求める学生や市民を武力鎮圧した1989年の天安門事件から26年。香港では民主派団体が中国共産党の一党独裁の終結を求めて、5月31日、恒例のデモ行進を行いました。
午後3時、デモのテーマが書かれた巨大な横断幕を先頭に、デモ隊がゆっくりとスタート地点を出発しました。
中共当局に直接抗議を行う為、今年はデモの終点が「中央政府駐香港連絡弁公室」に変更されました。
香港大学生連合会は4月、今年から天安門事件のデモに参加しないと発表しました。一方、中国本土からの妨害が絶えない中、一部の大学生は依然としてデモ行進に参加しました。彼らのほとんどが雨傘運動の参加者です。
香港浸会大学学生 黃之鋒さん
「89年の民主化運動と、香港の民主化運動は深く繋がっています。中共には引き続き虐殺の責任を問うべきです。中共政権の抑圧に直面しても、本土と香港の市民は立ち上がって抗うべきです」
香港城市大学学生 鄺さん
「我々学生が立ち上がって人々に、天安門事件の真相を伝える良い機会です。新世代 古い世代にかかわらず、このことを記憶すべきです」
年配の香港市民は、中国共産党を打倒すべきだと述べます。
香港市民 張さん
「香港市民に真の選挙権を与え、中国人民にも選挙権を与えるためには共産党をひっくり返すことです。ソビエトも崩壊しましたから」
デモ隊の先頭は午後5時頃に終点の中連弁=中央政府駐香港連絡弁公室」前に到着し、バリケードに黄色いリボンをつけ、民主の女神像を設置しました。また「四五行動」のメンバーらが黒色の棺桶を中連弁の前に置き、冥銭(めいせん)を撒きました。
支聯会の発表によると、デモにはおよそ3000人が参加しました。
香港市民支援愛國民主運動聯合会 何俊仁主席
「25年が過ぎても、これほど多くの市民がデモに参加し、とても感動しました。香港人にはまだまだ熱い心があり、天安門事件の再評価を求める強い意志と、犠牲者のために正義を勝ち取り、香港の民主化を勝ち取りたい心があると感じました。本土の同胞も早く、民主と自由を享受してほしいです」
また、6月4日の夜には毎年恒例のキャンドル集会が行われますが、より多くの市民の参加を呼びかけました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/01/a1200467.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)