【新唐人2015年06月03日】6月1日から、中国当局は日用品の一部の輸入関税を大幅に引き下げました。中国人の海外での爆買いを抑え、国内の消費を高める狙いがあるようですが、香港には依然として大勢の中国人買い物客が押し寄せています。香港の業者は、中国の関税引き下げは香港の小売業にあまり影響しないとみています。
買い物天国の香港には、毎年数千万人の大陸人が買い物に訪れます。
九龍(クーロン)半島の商業地区、尖沙咀(チムサーチョイ)一帯には中国人買い物客が後を絶ちません。5月の最初の3週間の大陸からの訪問者数は前年より7.2%も増えています。
上海からの王さん
「香港人はみな法律を知っていて、法律が有効です。我々は香港が大好きです。正直だし、偽物がありません。一番いいのは偽物がないこと」
深センからの林さん
「大陸人の多くが粉ミルクなどを買います。安心できるからです。香港は影響を受けないでしょう」
記者
「値段は重要ではないと?」
深センからの林さん
「値段は問題ではありません。品質が一番大事です」
天津からの崔さん
「粉ミルクやナプキンなど比較的安いです。大陸には偽物が多いです」
深センからの金さん
「香港の良いところは偽物がないことです」
ある国際金融機関の報告書によると、多くの中国人が海外で消費する傾向にあるため、中国国内では個人消費の伸びが減速しています。今回の関税引き下げは中国人の海外での爆買いを食い止め、国内消費を高める狙いがあるとみられていますが、香港の小売業にはあまり影響がないようです。
羅兵鹹中国稅務及商務パートナー 王舜宜氏
「関税を数パーセント引き下げたのもありますが、利潤がすぐに消費者に還元されるのでしょうか。多くのメーカーとサプライヤーは、すぐには値段を下げないと思います」
中共商務部のデータによると、去年、中国人の海外旅行者は延べ1億人を突破し、海外での消費額は1兆元を超えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/02/a1200640.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)