【新唐人2015年06月24日】6月20日、34.1度という記録的な暑さの端午節を迎えた香港では、伝統行事のドラゴンボートレースが開催されました。
端午節の朝、香港・ランタオ島(とう)の西側に位置する漁村、大澳(タイオー)で、ドラゴンボートレースが行われました。3つの伝統漁業組合の組合員がドラゴンボートを漕ぎ、河道に沿ってダイオーにある4か所の廟で神像を迎えます。それから、神像を載せたボートをドラゴンボートで引きながら、供養を行い、家内安全や無病息災を祈ります。
ドラゴンボートが水道を通過する時、ダイオーの跳ね橋が引き上げられ、神への尊敬を示します。言い伝えによると100年以上前に疫病が発生した際、村人がドラゴンボートの水上行進を行ったところ、疫病が消えたそうです。それ以来、ドラゴンボートレースは年に一度の伝統行事となり、2011年には、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。
香港大澳伝統ドラゴンボート協会 樊森記主席
「他のところのドラゴンボートは行進しません。三隻の神龍が百年前から現在まで続いており、ずっと続けていきたい。行進が終わった後は水陸が安全になります」
香港文化博物館 鄒興華館長
「多くの若い人たちが戻ってきて、ドラゴンボートの漕ぎ手になっています。全世代の人が皆参加し、伝承の希望となっています」
照りつける太陽の下、住民たちは傘を差しながら水上行進を見物しました。中には、大陸からの観光客も見られました。
広東省から来た観光客 陳さん
「これは中国で伝承されてきた文化で、とても意義のあることです」
毎年の端午節になると、香港各地でドラゴンボートレースが開催されます。最も伝統あるところはやはりアバディーン(香港仔)で、合わせて38のレースが行われ、多くの漁民が参加しています。照りつける太陽も恐れず、多くの市民がレースを観戦し、伝統的な雰囲気を味わいました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/06/21/a1205160.html (中国語)
(翻訳/ ナレーター/水田 映像編集/李)