【新唐人2015年09月17日ニュース】
「ニューヨーク・ディリーニュース」(NYDailyNews)の報道によると、アメリカ、ペンシルヴァニア州のシーリンスグローブ市に住む8歳の女の子、ヒルデ・リシアク(Hilde Lysiak)ちゃんが、去年の12月から新聞を作っています。ヒルデちゃんは、余暇を利用してピンクの自転車に乗って、一人で新聞の取材、撮影、発行、配達まで行っています。現在、アメリカで「制作意欲が最も旺盛な新聞出版者」と讃えられています。
ヒルデちゃんの新聞は、自分の街から命名した「オレンジ・ストリートニュース」(Orange Street News)です。新聞は、4ページの月刊紙で、年間2ドルで購読できます。現在、50名の購読者がいます。「私は真実を追求し、それを報道するのが本当に好きです。」とヒルデちゃんは話しています。
ヒルデちゃんの新聞愛と、その才能の発揮は、お父さんに影響を受けています。彼女のお父さんは、マシュー・リシアク(Matthew Lysiak)という人で、かつて、「デイリーニュース」(Daily News)のリポーターでした。銃撃事件や火事、自然災害の追跡、報道をしていました。ある時期、二人の娘(ヒルデちゃんとお姉さんのイジ―)を連れて行動していました。
マシューさんによると、娘たちはすでに新聞用語を熟知しています。ヒルデちゃんのお姉さんイジ―は、地元新聞の子供のための助言とお手伝いのコーナーを持っています。
新聞の仕事に魅了されて、ヒルデちゃんが作った最初の新聞は、クレヨンを使って、ノートに描かれたものです。その後、お父さんに本当の新聞を作りたいと話したところ、入力、植字と印刷を引き受けてもらいました。その代わりに、お父さんは、彼女が自分の報道、文章と写真に責任をもつということを要求しました。
お父さんの協力を得て、ヒルデちゃんはピンクの自転車に乗って、この人口5300人の街を駆け回って、新聞記事の素材を探しています。この4ページの新聞には、町を襲った竜巻や目撃されたクマ等のホットニュースが載っています。
そうした中で、彼女は最大の特ネタに出会って、人々に深い印象を残しています。それは、ワンちゃんが家宅侵入した強盗を撃退した事件です。この事件を報道するため、ヒルデちゃんは何日も使って事件を追いかけました。
まず、ヒルデちゃんは当地の警察署に行って、事件が発生した場所を聞きましたが、警察は何の情報も提供しませんでした。彼女は諦めず、街の住宅を一軒一軒回って、やっと当事者に辿り着いて、単独インタービューをすることに成功しました。
ヒルデちゃんの報道の前に、「コロンビア・ジャーナリズムレビュー」(Columbia Journalism Review)は、この事件について2,894字の記事を発表していました。しかし、ヒルデちゃんの報道に、シーリンスグローブ市長ジェフ・リード(Jeff Reed)氏が注目しました。「町の多くの人が本当に感動しています、彼女は、自分の年齢以上の知性を示しました。」とリード氏は言っています。
敏腕記者になるのがヒルデちゃんの夢ではありません。彼女には、もっと大きな夢があります。新聞社に雇われるのではなく、将来、かつてお父さんが仕事をしていた「デイリーニュース」(Daily News)よりも大きい新聞社を自分で持ちたいのです。
当面、彼女はニューヨークへの引越しを考えています。ニューヨークでは、殺人等の犯罪も多く、ニュースの素材も多いからです。今、彼女にとって最も難しいのは、ニュース探しです。