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中国製造業PMIが6年半ぶりの低水準

2015年09月26日
中国製造業PMIが6年半ぶりの低水準

【新唐人2015年09月27日付ニュース】

24日の『大紀元電子版』によると、中国経済下半期の減速傾向は悪化しており、財新が23日に発表した9月の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値は、6年半ぶりの低水準に落ち込んでいます。最近、工業生産額と貿易を含むデータも中国経済の衰退を示しており、中国の経済成長が7%維持できるかについて外部から疑問視されています。

 

中国大手メデイア・財新メディア(Caixin Media)とイギリスの調査会社マークイット(Markit)は23日、中国製造業PMIの速報値が47.0に下落し、2009年3月以来の低水準になったと伝えています。8月のPMI終値は47.3で、PMIは50を下回ると、製造業活動の縮小を表しています。

 

アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルによると、招商(しょうしょう)証券(チャイナ・マーチャント・セキュリティーズ)のエコノミスト、ジャン・イーピン(Zhang Yiping)氏は、9月は確実に状況が悪化しており、中国製造業が国内外の需要の低迷により困難に直面していることを映し出している。第3四半期の経済成長率は7%以下である可能性が高いと予想しています。

 

中国経済の減速 アジアの大企業が憂慮

 

この他に、トムソン・ロイターがINSEAD(インシアード)と共同で実施したアジア企業景況調査によると、第3四半期のアジア企業の景況指数は第2四半期の71から60と大幅に低下し、ここ4年で最も低い水準を記録しました。

 

この景況指数が意味しているところは、アジアの主要企業が、中国経済の減速により世界経済に悪影響を与えること危惧していて、そして、新興国の通貨安で企業の事業展開計画が阻まれることを懸念しており、特に中国大陸の株価暴落が企業家に不安を与えていることです。

 

IMF総裁「中国経済衰退の衝撃は予想以上」

 

中国経済の衰退が全世界に与える衝撃について、国際通貨基金(IMF)クリスティーヌ・ラガルド専務理事は、「この地域については、影響を予測できなかった可能性がある。」と述べ、以前の予想を超えています。ラガルド専務理事は中国経済の衰退に加え、外界が中国政府の処理能力に対し判断を保留しており、ここ数か月金融市場を揺るがした中国経済の状況が人々を不安にさせていると考えています。ラガルド専務理事は、中国の成長の減速は、すでに輸出志向型経済とインフラ財政に対し、圧力がかかっていると述べています。

 

                                                              

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/09/24/a1225670.html (中国語)

(翻訳/赤平)

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