【新唐人2015年10月9日付ニュース】
中国が制作した「お願い!ドラえもん」は、人間と猫の実写版の映画「ドラえもん」で、9月23日にネット上でスタートした。ところが、映画の予告編やポスターが公開されたとたん、中国のネットユーザーが猛烈に反発したばかりか、「子供の夢を壊された!」と攻撃する人もいて、日本のネットユーザーも騒ぎたて始めたのだった。日本のアニメ映画「ドラえもん」は大抵の人が子供時代の思い出なのだ。中国が撮ったこの映画の最大の特徴は、史上初の実写版映画の「ドラえもん」であり、原作の人物を人間が演じるだけでなく、さらにはウィリアムという猫がドラえもんを演じている点だ。
先日中国で公開されたこの映画の予告編をみる限り、人間が演じるのび太が散らかった部屋で寝転がっているところに、猫が演じるところのドラえもんが引き出しの中からゆっくりと顔を出して「にゃ~」となくあたりは、マンガの中で両者が初めて会うシーンを彷彿とさせる。さらに映画のポスターの左隅には、原作には登場しない「ウルトラの母」のような役柄が配されてしていて、わけがわからない。
ネットユーザーたちは、猫と人間が、ドラえもんやのび太を演じていることを除けば、映像の中には何らドラえもんの文字が出てこないことに気づき、この映像は版権元の正式な許可に基づいてつくられたものではないのではと疑うものも出てきた。さらには、直接「パクリだ!」と指摘するネットユーザーも現れたのだった。
「国産の大作!パクリ作品はと版権を購入しているのか?」「権利はあるのか?子鈴ちゃんなんて!ドラえもん名付けた作者を尊重するべきではないのか?」。ネット―ユーザーはこの映画に対して様々な不満を表明した。「また、子どもをダメにするとんでもない作品だ」「ドラえもんは、タヌキなのか」「世界観、人生観、価値観を根本から覆すものだ」
「経典のリズムをめちゃめちゃにしている」。さらに揶揄して「もともとは、ホラー映画で、最も怖いのはパクった上に、底辺が全くない作品ということだ」。
中国のドラえもんサイトは、9月21日、広告専門の監督である朱津京がかつて述べたことを引用した。「私は中国において新たにデザインされたものは、いずれも流行に迎合したものやパクリだと思う。どれが中国の作品で、どれが外国の作品なのかわからないし、人々を失望、あるいは絶望もさせる。中国のパワフルな作品が出てくれば出てくることを強く希望している。
しかし、ドラえもんのねこ実写版をみてからというもの、流行に追い付こうとする根性から抜け切れないでいる。
報道によれば、朱津京氏は、現在北京においてビジネスを展開中で、2009年にはロンドン広告大賞の金賞を、カンヌ広告大賞の銀獅賞を、ニューヨークでONE SHOWの金賞を、アジア太平洋広告賞の金賞等を受賞している。最も有名な作品は、NOKIAのブルースリーシリーズの広告である。
日本のネットユーザーのうち、一映画の予告篇はよくできていて中国が制作したものではないみたいで、映画への期待は持つ人もいれば、「中国っぽいなあ~」を感じるとする人もいる。
編集者が情報サイトを検索して、まずは日本のネットユーザーの評論を探し出したうえで、翻訳本が出ることになるだろう。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/09/24/a1225708.html(中国語)
(翻訳者:プリシラ)