【新唐人2015年11月24日付ニュース】
中国当局は、前総書記胡耀邦(こ ようほう)の生誕百周年を記念するため、政治局常務委員全員参加の座談会を開き、併せて「胡耀邦文選」を出版され、ドキュメンタリードラマも制作放送された。しかし驚くべきことに、CCTV(中国中央テレビ)から放送されたドキュメンタリードラマ「胡耀邦」の中で、何か所もの捏造が視聴者に暴かれ、また、亡くなったもう一人の指導者趙紫陽(ちょう しよう)が抹消されている。
『アップルデイリー』の報道によると、5回シリーズのドキュメンタリードラマ「胡耀邦」は、胡耀邦の生誕百周年を記念するために、中国共産党中央党史研究室と中央ニューフィルム・グループの共同制作で、先週金曜日から中央テレビ総合チャンネルで放送された。
このドラマの第4話「公僕の気持ち」のなかで、胡耀邦が中国共産党第12回全国代表大会で総書記に任命された記事1982年9月の掲載された「人民日報」一面の映像がある。元々趙紫陽氏の写真のところが、なんと、意図的に中国共産党の元老李先念の写真にすり替えられているのが視聴者に見つけられた。もちろん、記事の三行目にある名前リストのなかでも、趙紫陽氏の名前が抹消されていた。
CCTVの捏造はこの1か所だけではない。第5話「大地の子」のなかで、胡耀邦氏が1986年の演説を行っている映像があるが、本来、後ろに当時の総理趙紫陽が座っているべきところ、放送された映像では、趙紫陽氏が抹消され、後ろ席は空席になっている。
趙紫陽氏は、1989年の学生運動の期間中に、平和的に解決と主張し、中国共産党に「動乱を支持し、党を分裂させた」としてすべての職を解任され、死ぬまで軟禁されていた。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/11/23/a1237333.html(中国語)
(翻訳者/小松)