【新唐人2015年12月03日ニュース】
IMF=国際通貨基金は30日、中国の通貨、人民元を特別引き出し権(SDR)の構成通貨に組み入れることを発表しました。一方、続く人民元の値下げを懸念し、人民元の改革の加速化を呼びかける声も上がっています。
国際通貨基金専務理事 ラガルド氏
「国際通貨基金理事会は、人民元がSDR特別引き出し権の構成通貨の組み入れ条件に、満たしていることを決議します」
IMFのラガルド専務理事は、人民元をSDRバスケット通貨に組み入れると発表。来年の10月1日から有効になるということです。
国際通貨基金専務理事 ラガルド氏
「これは明らかな改革のシンボルです。私が人民元の改革を続けることを支持する理由でもあります」
人民元がSDRに採用されることにより、SDRの通貨の構成比が、米ドルが41.9%から41.7%に、ユーロが37.4%から30.9%に、日本円が8.3%、英ポンド8.1%、人民元が10.92%となり、人民元が日本円を抜き、世界第3の通貨となることになります。
一方、米銀行大手、メリルリンチのアナリストは、SDRに採用されたことや米ドルの利上げなどにより、来年、人民元の下げ幅は過去20年間の最大値の10%を更新すると懸念しています。
30日の人民元のドルに対する為替レートは、終値の1ドル6.3981人民元に、0.05%引き下げ、1日は、1ドル6.3986人民元と小幅な値動きで取引を終えました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2015/12/01/a1239038.html(中国語)
(翻訳/吉田 ナレーター/佐藤 映像編集/李)