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【禁聞】中国の中産階級減少と不安増大

2016年02月21日

【新唐人2016年2月21日】

 

中国メディアは、最近、中国の中産階級には様々な不安を抱き、経済の混乱が加速する中、安定している人がいないと報道しました。実際に、中国民衆の不安の根源は政治体制にあると考えられています。

 

2月12日、中国『澎湃網』(ほうはいネット)は「中産階級の不安」と題した社説を掲載しました。社説によると、中国の中産階級は、キャリア、家庭資産、子供の教育、医療、年金など多くの不安を抱えています。

 

社説によると、近年、中国経済の混乱が激しくなり、会社の構造調整は中高級の管理職に及び、再就職に直面せざるを得ず、家計への影響は言うまでもありません。中産階級の資産は主に不動産、株と現金、これらの不安定は個人に直結すると述べています。

 

また、中産階級は教育の重要性が自分の経験からも十分に解っており、多くの教訓から子供への教育は厳しく、子供の成績の良し悪しは、家庭にも影響すると言います。

 

ネットユーザーもコメントを出しています。「この国の中産階級ですらこんなにおおくの不安があるなら、貧困層はどうなる。家もなく、株もなく・・・」、「中産階級がこんなに心配しているなら、我々低所得者はどうすればいいのか」

 

米国在住の時事評論者藍述(らん じゅう)氏

「中国の中産階級の不安は公共事業などに関わる権利がないからと考えられる。日の政策はどうなるか分からず、政策によってすべて変わる。自分の財産、仕事のこと等。米国の貧困者、例えば米国在住の一部のメキシコ人はこれほど心配はしていない。大事なのは公平な社会システムでそれがあれば、心配事も少なくなる」

 

中国メディア『新京報』(しんちんぼお)の報道によると、昨年6月から9月までの株暴落が中国の中産階級を減少させています。8月の暴落時に200万世帯の中産階級が消え、9月の大暴落後、数百万世帯が消えてしまいました。

 

独立コメンテーターの戴若瑜(たい じゃくゆ)氏が香港メディアに記事を掲載し、「中国共産党の統治以来、中国は大きな搾り機のように、まず搾られたのは農民、それから労働者と市民、現在、中産階級も同様だ。この搾り取りは37%の税金、住宅、医療、教育の高負担だけではなく、身の安全、生命と財産にも関係し、北京の大気汚染は多くの人の移転理由にもなっている」と書いています。

 

中国個人調査記者黄金秋(こう きんしゅう)氏は、「民衆には政治上の安全がなければ、その他の安全もない。北京当局は株式市場を管理し、「トラとハエ叩き」の反腐敗運動を行っているが、あらゆる分野の利権は二世達に握られ、一般市民の生存空間がなくなり、不安と社会の矛盾がさらに増える」と述べています。

 

中国個人調査記者黄金秋氏
「ずっとこの問題の解決方法を考えている。政府は株式市場に土足で上がってもいい、汚職を処理しても結構、その資金が救うべきものを救っていれば、何の問題もない。汚職官僚にいずれその金は民衆のものになると解らせ、民衆も『トラ叩き』は民衆のためだと感じられる」

 

しかしながら、取り返した金は結局共産党がもっていて、民衆は何も得られないと黄金秋氏は言います。

 

戴若瑜氏は、「中国共産党体制下で長年の教育を受け、中国の中産階級は政治の危険性と自己抑制を心得ていて、言動の限界点はどこにあるかがはっきりと理解できている。しかし、このような心理と我関せずの理念から、彼らはこの体制の犠牲から逃れられず、体制の代償を払う立場に立たされる」と話しています。

 

米国在住の時事評論者藍述氏は、「今年の春節に、上海の女性が彼氏の実家の農村のおせち料理をみて、上海主流社会に入っている彼氏と別れたというニュースが話題になった。これこそ様々な社会矛盾を表している。中国人の不安は中産階級に止まらず、権力者や金持ちの出国もこれを証明している」と話しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/16/a1252870.html  (中国語)

                                

(翻訳/小松  ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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