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中国当局の臓器狩り停止決議案が米下院外交委員会通過【禁聞】

2016年03月25日

【新唐人2016年3月24日】

 

米下院外交委員会では、中国当局の良心の囚人から、強制的な臓器摘出を停止するよう促す決議案が通過されました。決議案の通過は、国際社会が中国当局の法輪功学習者やほかの良心の囚人に対して行われた臓器狩りの罪の認定であり、中国当局に抑制効果があると分析されています。

 

「アメリカの声」の報道によると、3月16日に、米下院外交委員会で、中国当局の良心の囚人に対する強制的な臓器摘出を停止するよう促す決議案が通過しました。この決議案は、米 下院外交委員会長、下院議員ロス・レティネン(Ros Lehtinen)氏が提案し、「中国政府承認の下で、制度的に良心の囚人の臓器を摘出する問題が存在する」と述べ、米議会が懸念しています。

 

決議案は、法輪功学習者を含む、良心の囚人に対して強制的な臓器摘出が行なわれている事について、国務省の人権報告書で、より詳細な調査と分析をするよう促しました。

 

現在、すでに166名の議員が決議案への支持を表明しました。

中国当局の臓器狩りの罪に注目している、南カリフォルニア大学公共政策博士叶科(よ か)氏は、決議案の通過は、国際社会が中国当局の罪を認定したことを示したものと考えています。

 

南カリフォルニア大学公共政策博士叶科氏
「今回の決議案の通過で、国際社会が公の場で、中国当局がずっと法輪功学習者を含め、良心の囚人に対し、臓器狩りをしていることを認定しました。このことは多くの中国人にとって驚きであり、信じがたいことでもあります。米外交委員会がこの決議案を採決したことは、実質的にこの事実の存在を認めたことを意味します。この前、欧州議会や国連でも決議が採択され、中国に対し独自の調査を行うよう呼び掛けています」

 

中国当局は、2015年1月1日から、臓器移植に死刑囚の臓器使用を停止すると発表しましたが、良心の囚人の臓器摘出する問題は解決していないと決議案には書かれています。人権団体の報告書は、中国の良心の囚人の多くは法輪功学習者であり、投獄中に臓器移植によって殺されていると報告しています。しかし、中国当局はこれを否認し、調査機関の受け入れも拒んでいます。

 

叶科氏は、決議案の要求により、中国当局に一定程度の抑止ができると考えています。例えば、中国の臓器供給源への調査を行い、毎年、米議会に報告すること、臓器狩りに関わる疑いのある外国職員へのビザの発行を禁止することなどです。

 

叶科氏
「決議案は、中国当局の臓器狩りを非難し、特に法輪功学習者と良心の囚人への臓器狩りに、独自で透明性のある調査を求め、それから米国の医療関係者の中国当局の臓器移植犯罪への認識を高め、事実上、米国人が中国での移植をやめるよう要求したものです。なぜなら 中国で移植を受けることは、中国当局と共犯となることでもあるからです」

 

「アメリカの声」が長期にわたって法輪功に注目している共和党下院議員ダナ・ローラバッカー(Dana Rohrabacher)氏の話を引用しました。「米国の医師が、投獄された法輪功学習者の腎臓を中国当局から購入し、移植することを無視してはなりません。」

 

米国の人権弁護士叶寧(よ ね)氏は、中国当局の臓器狩りに関しては、国際社会はもっと重視するべきだと言います。

 

米国の人権弁護士叶寧氏
「最近米議会が臓器狩りに注目し、決議案を通過し、道義的に非難し、罪に対する追求を求めたことは、大きな進歩だと思っています。しかしこの罪に対して、国際社会の追及は不十分です。生きたまま臓器を取り出されることは1つの国の国内犯罪ではなく、国際的なきわめて残忍な犯罪です。しかし国際刑事裁判所はいまだに、この臓器狩りの犯罪に対し、立案と捜査を行っていません」

 

叶寧氏は、国際社会がこのような犯罪に正面から立ち向かい、この罪を制裁しないなら、正義が存在しなくなると表明しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/03/18/a1258278.html (中国語)

 

(翻訳/小松 ナレーター/真彌 映像編集/李

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