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安保法案施行、賛成派も反対派も「戦争させない」の思いは同じ

2016年03月30日

【新唐人2016年3月30日】

3月29日、安保法案が施行されました。「集団的自衛権」が認められ、自衛隊の活動範囲や、使用できる武器が拡大されました。米国国務省は、安保法案施行を受け、「同盟強化に向けた日本の努力を歓迎する」と評価しました。

 

しかし、日本国内では、安保法案に対しての議論はまだ続いています。

 

「 どっちかというと賛成ではあるんですけど、日本はお金だけ出して、アメリカに守ってもらってるじゃないですか?なので、戦うことも戦争することもよくないと思うんですけど、只いつまでも、じゃお金を出してれば、アメリカ人が死んでもいいのかという話になっちゃうので、多少自分たちのことは自分で守れるくらいにはそういったほうがいいかなと思います」

 

戦後70年、日本は米軍に守られてきました。しかし、沖縄の米軍基地の問題や、中国との尖閣問題、漁船問題など、幾度も危険な状況に陥ったことがあり、近年、自分の国は自分で守るという声も高まってきています。

 

一方、安保法案の施行により、最大の不安は、やはり「戦争」です。中には、将来韓国や、台湾と同じような徴兵制も実行されるのではないかという疑いの声もありました。現在、自衛隊が9割以上の国民からの支持を得ている理由は、常に人を助け、誰一人も殺害していない為です。この形をずっと保ち続けて欲しいと願う人も多くいます。

 

「我々の世代も、もっとより、孫の代、それから、さらにその先先の世代まで、平和で、豊な暮らしをしてもらいたい。そういう思いから、反対しています。」

 

安保法案賛成派と反対派のどちらも「戦争させない」という看板を出しています。「戦争」に関しての議論は未だに続いていますが、この機を借りて、国民が日本の将来について真剣に考える良いチャンスになるという考えの人もいます。

 

元自衛隊PKO経験者:

「我が国、わが国民が、一人一人だと、どうするのかということを実は本当に議論すべき、そういうときなんだろうなという」

 

彼は、今まで自衛隊が派遣された多くの地域に、日本人ボランティアがいることに気づき、自分の力で世界の様々な問題を完結しようと努力している彼らの姿こそが、この国の真の強さではないかと述べました。

 

(記者 顧 / ナレーション 金丸 / カメラ 叶)

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