【新唐人2016年4月8日】
中国共産党の教育部長の袁貴仁(えん きじん)氏によると、西洋の教材をより管理強化し、西洋の価値観を広めようとする教材を教室に絶対に入れてはならないそうです。しかし、中国の多くの親たちは子供たちを海外へ留学させます。英国のメディアによれば、現地の全寮制私立学校は、近年学費値上げのスピードが速く、中国等からの富裕層の子が英国中産階級の家庭の子供が就学するチャンスを徹底して奪っているといいます。しかし、留学生の増加につれ、学生の質にばらつきが見られ、様々な問題が生じています。
英国『タイムズ』の報道によると、「中国の子供が英国に留学すると、英国国内の中産階級の子供は私立学校へ行けなくなる」とロンドン中心部のウエストミンスタースクール、パトリック・ダーム校長が警告しています。英国の全寮制の学校は中国の親たちが支払う巨額の学費に頼り過ぎるため、英国の中産階級の家庭のほとんどが私立学校から締め出され、今や給料が学費の上昇速度に追いつかないという現状です。
全寮制の学校の生徒のうち21%近くが中国からの留学生で、17.6%が香港から、それ以外に10.3%がロシアからです。
中国からの学生の多くは両親の考えの下で海外へ送り出されています。
中国教育訓練団体の責任者である孟醒(もせい)
「中国はここ何年もの間、海外へ留学する子供が特に多く、恵まれた家庭の子供や政府の高官や大学教授の子供のうち、中国で教育を受ける人は一体何人いるのだろうか?高等学校の試験が非常に難しく、出題範囲が狭くて、生活の中での実用的な要素が必要で、教えてもらうことはごくわずかだ。人としての理念などもあるにはあるが、いずれも政治的課題という科目に含まれていて、教えられることは空論であり、嘘とホラばかりで、人の内面に入り込むことは極めて難しい」
張氏の子供は英国留学の準備をしていますが、中国の教育体制が学生の品位や価値観、社会的責任を養うことを重要視せず、学校の成績で留学の可否を決定することに不満を感じていました。
学生の親の張氏は
「共産党体制下の中国の教育は人を育てようとする教育ではなく、人材をダメにしてしまう教育です。なぜなら かたくなで事実に反しており、すべて捻じ曲げられ、真実も曲げられ、嘘が真実となり、人がこの世に生まれて小中高と教育を受け、大学を出て博士になっても、その人が何を基準にするか、どのような価値観を持つか、事の是非をどう判断するかという事が本来の教育であるべきではないか」
中国では毎年900万人以上の学生が、「大学統一入試」という恐るべき試験を受けており、試験結果によって進学先が決まり、将来の仕事や社会的地位を最終的に左右します。しかし、裏のルートを通じて学位を秘かに取得する者も大勢います。
台湾の教育心理学博士陳彦珍(ちん えんちん)は
「中国の学術界では、すでに驚くべき現象が現れ始めています。例えば、学生の学位が金で買えたり、学術会の地位すらも金で買えるのです。自分の息子がまじめに努力を重ねても、中国の体制下では、実力によって社会権利や社会地位は手に入れられない、こんな状況だから多くの人々が公平な環境を探し求めます」
しかし、ここ数年、中国人留学生の激増で、素質にバラツキが見られ、現地にカンニングなど多くの問題をもたらしています。多くの中国人留学生はロンドン大学のマリー皇后学院に学び、75%のカンニングをした学生が海外から来ていて、そのうち3分の1が中国からです。
2014年には8000人の中国人留学生がアメリカの大学で除名され、うち8割が学力不足、もしくはカンニングの常習犯でした。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/02/15/a1252775.html (中国語)
(翻訳/プリシラ ナレーター/真彌 映像編集/李)