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中国 鉛中毒の子供が数十万

2011年06月20日


【新唐人日本2011年6月21日付ニュース】中国の公害は深刻さを増すばかりで、数十万もの子供が鉛中毒で苦しんでいるといわれます。しかし一部の地方政府は、これらの子供の検査や治療を制限したり、偽の報告書を作成するなど隠ぺい工作さえしたりしています。国際的な人権組織、ヒューマン・ライツ・ウォッチが発表しました。

6月15日、国際的な人権組織、ヒューマン・ライツ・ウォッチは中国の公共衛生に関する報告書を発表。2009年1月から今年の5月までで、河南省、雲南省、山西省、湖南省の4つの省で鉛汚染の調査をしたところ、地方政府は子供の深刻な鉛中毒を重視しないどころか、住民が血液検査を受けるのを制限。検査結果の公表も拒むなど隠ぺい工作をしているうえ、子供が治療を受けさせないようにしていると指摘しました。

報告書によると、工場による違法な排水、排気によって、一部の地域が鉛で汚染されています。子供たちも日頃から、大量の鉛にさらされており、中毒になっています。たとえば、陝西省の鳳翔県は、人口51万に対し、鉛中毒の子供が615人に上ります。

済南化学工業高級エンジニア 朱さん:「水中の鉛の汚染源は製錬所や工場付近の水源です。鉛は水で薄まりますが消えません。自然には分解されません」

ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、鉛は人体に対し、深刻な害をもたらします。子供の場合、知的障害になる恐れがあるほか、重症だと死亡するケースすら見られます。

台湾・毒物が専門の医師 林傑梁さん:「鉛の値が高い子供は言語能力が影響を受けます。解毒剤による治療が必要です」

ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョセフ・アモンさんは、ボイス・オブ・アメリカに対し、中国では鉛中毒で苦しむ子供の数が多いうえに範囲も広いため、心配だと述べました。鉛中毒は調査をした4つの省に限らないと断言します。

この調査から、当局は血液検査の結果を出さなかったり、被害者に対し、汚染源から遠いため治療を申請する資格がないと告げたりしたことが分かりました。一部の病院は鉛中毒だと診断された子供に、治療薬を提供せず、牛乳や牛肉、ニンニクやリンゴの摂取によって、解毒するよう伝えたそうです。

さらに一部の地域では、生産停止になった工場がひそかに生産を再開。工場の入り口には、いつでも抗議に現れた市民を追い返せるように警察が待機しています。抗議をする市民の家に押し入って、強制連行する警察もいるそうです。

陝西省では製錬所の外でデモをしていた市民が逮捕され、湖南省でも助けを求めていた被害児童の親、7人が捕まりました。取材をしていて脅迫を受けた記者もいます。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョセフ・アモンさんは、被害児童の親と鉛中毒を記事にした記者は、政府から大きな圧力を受けているともらします。面倒に巻き込まれるのを恐れて、多くの人が、公にこの問題を語ることを避けるのだと述べました。

新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/06/17/atext547538.html. -【禁闻】大陆数十万儿童铅中毒-被迫噤声.html

 

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