【新唐人2016年6月30日】
1999年7月、前中国共産党党首・江沢民は法輪功を徹底的に消滅するために、全中国において弾圧を開始した。そして世界を震撼させる強制臓器摘出の情報も次々に暴露されている。先週米下院で強制臓器摘出の犯罪を非難し、その停止を呼びかける343号決議案が通過してから、「血まみれの臓器狩り/大虐殺:更新版」と題する研究報告が衝撃的な内容を発表した。中国での臓器移植手術件数は毎年約6万から10万に上り、過去16年間での総件数は驚愕の件数に上ることになる。今日は視聴者のみなさんのために、中国共産党による生体臓器狩りの経緯について整理・報道する。
1992年、法輪功は中国で伝えだされ、国家体育委員会の調査によると、病気治療の効果は97.9%だった。
法輪功は道徳を重んじ、公安部の内部統計によると、1998年に中国ではすでに7千万から1億人が法輪功修煉をしていた。
真・善・忍を修煉するこれほど膨大で善良な人々の存在は、中国共産党の党首にとっては非常に目障りなものであったため、1999年6月7日、当時の中国共産党の党首・江沢民は中共政治局に対して、法輪功問題処理チーム成立を宣布し、その3日後、弁公室を設置した。中共内部では「610弁公室」と呼んでいた。
「610弁公室」の職能は、中共の文書に説明されているとおり、全国で法輪功に対する迫害を指揮・調整することである。
中国問題専門家・横河氏:「この組織の成立が実際に示すことは、法輪功に対する迫害は法治ではないということだ。もし法治であれば、法律をもって処理すればよい。なぜ中共中央の組織を成立する必要があるのか?つまり、(迫害は)党がリードする政治運動である」。
迫害の当初、数千万人の法輪功学習者は陳情、或いは法輪功の実態を伝えたことを理由に不法に連行され、数百万人がいまだ行方が分からない。同時に、中国では臓器移植件数が爆発的に増加し、2週間以内に患者に適合する臓器を移植できるほど臓器が多かった。そして、数万人の外国人が中国へ臓器移植の旅に訪れた。私たちは問わずにいられない、中国ではどこからこれほどの臓器が出てくるのか、と。
2006年4月20日、法輪功学習者の角膜摘出に参与した主治医の妻・アンニ氏とメディア人・ピーター氏が米国ワシントンのマクファーソン・スクエアで開催された記者会見で、初めて生体臓器狩りの黒幕を国際社会に暴きだした。その後、国際社会の弁護士、医者、独立記者など第三者の調査を経て、証拠を集め、研究をした。人々は中国共産党による法輪功学習者からの生体臓器狩りの犯罪に注目しはじめた。
2013年12月、欧州議会は緊急議案を通過し、中国共産党に良心犯からの生体臓器狩りを直ちに停止するよう要求した。今年6月13日、米下院は満場一致で343号決議案を通過し、中国共産党に良心犯からの臓器強制摘出と17年間続いた法輪功に対する迫害を停止するよう促した。
6月22日、VOAは「良心犯が中国で臓器移植の主要なドナーだと疑われる」という題の特別報道をした。同報道はアメリカに亡命した数人の法輪功学習者を取材し、彼らが労働教養所で迫害された自らの体験を述べた。期せずして一致したのは、彼らはみな労働教養所で、理由もなく採血されるという「特殊な健康福利」を受けたということである。
法輪功学習者・馬春梅氏:「彼らは私を害そうとしていた。私の血を3本取り、化学検査をしたが、何も結果を教えてくれなかった。(解放されてから)医者の学習者が私に、『腎臓移植の適合性を確認するために骨髄を抽出して化学検査をしたのだ』と教えてくれた。」
6月23日、米国会では中国共産党の臓器狩りを非難する決議案が通過してから、再び公聴会を開き、中国共産党の臓器狩りに焦点を当てた。これは中国共産党の法輪功学習者からの生体臓器狩りが暴露されてから、米国会で開催された3回目の公聴会となる。
証言者カナダの人権弁護士のデビット・マタス(David Matas)氏とジャーナリストのイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏は、彼らが共同で発表した最新の調査報告は、中国の数百ヶ所の臓器移植病院が公開したすべての資料、すでに削除されたウェブサイトの保存ファイルなどを含めて、更に対象病院の移植件数、病床使用率、専門人員の人数、政策と法規などについて深く分析したと指摘した。彼らは、中国共産党政府はずっと毎年の臓器移植数は約1万件と言っていたが、最新調査報告によると、数ヶ所の病院での年間移植数だけですでにこの数値を超えている、と述べた。
米国ケーブルニュースネットワークCNNは同報告を引用して、多くの証拠から、中国では毎年何千何万に上る法輪功学習者などの良心犯と政治犯が、臓器需要に応じて、中国共産党の制御下にある医療機関で殺害されている、と述べた。
ジェイソン博士:「法輪功学習者と第三者の調査員は10年間の努力を経て、膨大な証拠を集めた。しかし多くの場合、経済利益のため、またはあまりにも残酷であるため、多くの人は信じようとしない。主流メディアもずっと避けてきた。今回は米国主流メディアが初めて、少しもごまかさず、中国共産党による法輪功学習者とその他の政見の異なる人から生体臓器狩りをしていることを報道したのだ。」
生体臓器狩りの議題はタブーを突破した。『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』のブログ、米国の『ニューズウィーク』誌、VOA、カナダの『グローブ・アンド・メール』など欧米のメディアがみな中国共産党の法輪功学習者など良心犯からの臓器狩りの訴えに焦点を当てている。
時事論評員・文昭氏:「中国共産党は更に米国が生体臓器狩りを非難することを恐れる。一旦非難しはじめたら、更に多くのアクションが続き、米国は全世界の他の国に模範を示すことになる。このことは中国共産党の現在のリーダーにとって一つのヒントにもなる。つまり、法輪功に対する弾圧という負担は、絶対時間の推移により未解決のまま棚上げになることなく、ますます重くなるということである。」
法輪功学習者は中国共産党の生体臓器狩りの犯罪について、すでに10年以上暴露してきた。外部の反応は、最初は疑い、冷ややかに遠目に見ていたが、現在は注目し、制止を求めるまでにいたり、現在はすでに国際潮流になった。時事論評員・文昭氏は「中国共産党の生体臓器狩りの犯罪は隠されることはなく、また軽く取り上げてから忘れ去られることもない。中国共産党はそれを避けるより、即刻に暴行を停止したほうがよい」と述べた。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/26/a1273266.html
(中国語)
(翻訳/廉 映像編集/顧)