【新唐人2011年7月20日付けニュース】中国・山東省チンタオの沖合いで、最近、再びスジアオノリというアオノリの一種が大量発生しています。例年に比べても深刻で、すでに沖合いの海水環境に影響をもたらし始めています。
夏本番を控え、多くの観光客が海水浴場へと押し寄せています。しかしチンタオの各海水浴場の海は、スジアオノリに厚く覆われています。まるで海に浮かぶ草原です。その生臭い匂いに耐えられるのは、ごくわずかに過ぎず、多くの観光客は砂浜にとどまり、海に入ろうとしません。
中国メディアの報道によると、8日から、200平方あまりのスジアオノリの緑のじゅうたんが、チンタオの海水浴場に向かって移動。そばを通る遊覧船や客船すらこれを避けています。14日には、この海水浴場の海全体がスジアオノリで覆われたとして、閉鎖されました。
同時に、大量のアオノリがチンタオ最大の海水浴場に入り込み、その厚さは50センチにも達しました。さらに、たて400メートル、横200~300メートルほどのアオノリに覆われたところすら発生。開発区域近くの海域も同様で、見渡す限り、スジアオノリで覆われています。
地元の観光ホテルの職員:「これは気温と共に増えます。去年も2ヶ月あまり続きました。6月中旬 断続的にありました。今 引き揚げ作業をやっていますがどうしようもありません」
2008年から、スジアオノリは毎年夏、チンタオの海を襲っています。結果、養殖池が酸素不足になるなど、チンタオの養殖業を苦しめています。
山東省チンタオ養殖場の社長:「私のところの魚はたくさん死にました。影響は甚大です」
最近の当局の検査によると、6月中旬以来、チンタオの沖合いでは、スジアオノリに覆われた海域が3倍近く拡大しました。分布面積はすでに1万平方キロを超えます。これから数日、風向きによって、スジアオノリが海水浴場に上陸する恐れがあります。
新唐人テレビがお伝えしました。