【新唐人2011年7月21日付ニュース】中国・山東省沖の渤海(ぼっかい)にある海上油田で原油漏れが起きてから1ヶ月あまり。すでに赤潮が発生しています。これについて専門家は、リスクが高く、被害も深刻な海上油田の事故への対処で、その国の管理能力が分かると指摘します。
原油の流出が止まらないため、中国当局は13日、渤海の掘削用プラットホームの一部に生産停止を通知。最近、付近では巨大な赤潮ベルトが見られています。
中国石油大学工商管理学院 董秀成副院長:「当局の管理能力が低いです。情報の発表が後手に回っています。きちんと説明しないほど問題は深刻になります。政府として早く管理体制を設立し、健全な体制にすべきですがこの過程はとても遅いです」
深刻に汚染された海域は7月11日までで、840平方キロ。掘削用プラットホームの周囲約3400キロ平方メートルの海域も、水質が極度に悪化しました。海上の掘削作業は、リスクが高い上、事故による汚染も深刻だと専門家は指摘。
中国石油大学工商管理学院 董秀成副院長:「管理監督は法律を基にすべきです。法律面がまだ不十分なので、中国の海上作業の罰金は低いです。数十万の罰金では事故の影響とはつりあいません。肝心なのはまず流出を止めることです」
今年6月初旬、中国国有の石油大手、中国海洋石油総公司とアメリカのコノコフィリップスが合同出資で開発した渤海の油田で、相次いで原油流出事故が発生。コノコフィリップスによると、今回の事故で、205トンから274トンの原油が漏れたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
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(中国語)