【新唐人2011年7月25日付ニュース】模倣品や偽物が氾濫する中国ですが、今度は偽物の「アップル専門店」が登場。店側はアップル社の商品を売る正規の専門店だと自称していますが、アップルの公式サイトによれば、中国には、正規の専門店は北京と上海にしかないそうです。
中国のあるブログに最近、偽アップル専門店の写真が登場。正規のアップル専門店の商品がすべてそろっています。店員もアップルの商標のある青いTシャツを着ており、店内の装飾も正規のアップル店と同じく広々としています。何よりも不思議なのは、この偽アップル店で働いている店員はみな、アップル社のために働いていると思っていることです。
中国からの報道によると、偽アップル店は、売り場によって床の色を変えているほか、棚の商品はiPadからマックまですべてそろっています。商品の置かれているテーブルも正規の店とそっくり。さらには正規のアップル店にある螺旋階段さえ見られます。しかし店側は、違法であることを意識してか、店内での写真撮影は禁止しています。
我々は雲南省昆明のいわゆるアップル専門店に電話取材を実施。店側は正規専門店だと言うものの、アップルの公式サイトによれば正規の店は北京と上海にありません。
協創豊澤園西電子広場店
(記者)貴店はアップル専門店ですか
(店側)ええ どちらさまですか
(記者)貴店は正規店ですか
(店側)もちろんです
(記者)米国本部の認可はありますか
(店側)あります。でもお客様に提示できません
(記者)なぜですか
(店側)そんなことしたら大変でしょう。一人ひとりに見せるなんて、そんな必要はありません。アップル公式サイトに我々の住所があります。
南方源園西電子広場店
(記者)貴店はアップル専門店ですか
(店側)ええ そうです
(記者)貴店は正規店ですか
(店側)ええ。アップル公式サイトで分かります。
(記者)米国本部の認可はありますか
(店側)ありません。認可は中国のです。米国は認可してくれません。米国店は米国から、中国店は中国から認可されます。
弁護士はこれについて、知的財産権の侵害で違法行為だと指摘。
謝燕益弁護士
「この種の状況は中国で当たり前です。アップルだけではなく、知的財産権侵害の“ニセ現象”は広く見られます。昆明で堂々と偽アップル店を開くなど、地元に後ろ盾がいるのでしょう。開店にはコストもかかるし、リスクも大きいからです」
中国では、あらゆる業種で偽物を作る行為が横行していると別の弁護士も指摘します。
ボイス・オブ・アメリカは地元市民の話として、昆明で今年前半、このような偽アップル専門店が数店オープンしたと報道。市民によれば、店はみな比較的規模が大きく、iPhoneだけで10数台あるなど、品揃えも豊富だといいます。
アップルの最高執行責任者、ティム・クック氏は中国市場について、アップルが上半期増益になった主な原動力として評価。最先端のイメージと業界の独特な地位を維持するため、アップルは中国で4店しか専門店を開いていませんが、すべて北京と上海にあります。偽アップル店について、アップル社はまだコメントをせず、訴訟も起こしていません。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/07/23/atext563677.html.-【禁闻】云南惊现山寨版苹果专卖店.html