【新唐人日本2011年7月28日付ニュース】23日、温州で起きた高速鉄道事故は救援作業が完了しないまま、事故車両が解体され、25日には運転が再開。当局が発表した死亡者数39人に対しても疑問の声が上がっています。中央テレビの24日の現場中継で、記者ははっきりと死者数を63人と言っています。
200人以上の死傷者を出した今回の追突事故。当局が提示した50万元の賠償金に不満を持った遺族らが、25日夜、温州市政府に陳情。遺族によると、生存がまだ確認されていない人もいるそうです。
犠牲者陳雲英さんの遺族
「死傷者に対する処理には不満です。これ(50万元の賠償)は納得できません。上に両親 下に子供がいるのに、亡くなるとこの家もおしまいです。政府の合理的な解決を求めます」
匿名希望の遺族は、息子の遺体がまだ見つかっていないと言います。
遺族
「あの数日間温州に行っていました。病院に電話しても見つかりません」
政府系メディア・中央テレビの24日の現場中継では、死亡者数を63人と報道。しかし、字幕には32人死亡と出ています。
当局が発表したデータによると、温州の各病院に収容した192人のうち、14人が病院で死亡。死亡者数は77人に達すると見られています。
25日の運転再開に対し、陳躍さんの遺族は、当局は運転再開のために人命を無視して捜索を打ち切ったと非難します。
陳躍さんの遺族
「当日夜遺体が見つかりましたが、動車や鉄道省には納得行きません。死者の潔白を返してほしい」
23日夜8時半頃、浙江省杭州から福州に向う高速列車D3115が後続のD301に追突され、車両4両が高架から落下し、6両が脱線しました。
新唐人テレビがお伝えしました。