【新唐人2011年8月16日付ニュース】二世政治家が増える一方の日本ですが、中国での資産家、あるいは官僚の世襲化はもっと深刻です。これについて専門家は、正常な社会では、貧しくても努力すれば上流社会へ這い上がるチャンスがあるのに、中国では固定化が著しいと指摘。希望が見えない状況こそ、社会不安を招いていると述べます。
社会学の専門家で、清華大学の郭于華教授は、中国の経済成長について、地方からの出稼ぎ農民、いわゆる「農民工」の健康と命を犠牲にしたものだと酷評しました。
清華大学 郭于華・社会学教授:「経済成長の最大の犠牲者が“農民工”です。農民工の権利は無視されてきました。改革開放から30年、農民工一世が犠牲になったうえ、二世も犠牲者になっています。このような発展は道徳に反しています」
さらに、社会の安定は高圧的な手段だけでは維持できないとも指摘します。
清華大学 郭于華・社会学教授:「今の社会は多くの制度の制約があります。各方面 たとえば教育資源の不均衡、教育で這い上がるのは困難です。親が貧しければ多くの機会を失います。どんなに努力しても上に上がっていけません。社会的地位も上げられません。このような社会は危険で、いつでも事件が起こるでしょう」
郭教授を含めた、北京大学、清華大学、中山大学の学者5人が、これまで2年間、農民工の研究に力を注いできました。建築現場を始め、フォックスコンの連続飛び降り事件、ホンダの中国工場でのストなどが研究対象となりました。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/08/13/atext573751.html.-中国经济发展牺牲农民工权益.html (中国語)