【新唐人2011年8月17日付ニュース】8月14日、中国東北部の工業都市、大連で市民による大規模な抗議活動が発生。先日の台風によって、化学工場から発がん物質のパラキシレンが流出するのを恐れ、工場の移転を求めたのです。最終的に当局は市民に譲歩し、工場移転を約束したものの、市民の不安と怒りはいまだに収まっていません。
中国国営の新華社通信によると、市民は役所前の広場に集まり、抗議を始めました。警察との間で衝突が起こったものの、死傷者の報告はまだありません。警官は、市民が座り込みをしている広場に近づこうとしましたが、ペットボトルを投げつけられ、退散しました。
市民は、どくろと爆弾がプリントされた旗を掲げ、「美しい故郷を返せ」と声を張り上げます。
先日の大型台風の影響で、大連にある化学工場の防波堤が損壊。発がん物質のパラキシレンが流出したため、住民は避難を余儀なくされました。当局は、防波堤の修理がすみ、パラキシレンの流出は止まったと言うものの、市民の不安と怒りを抑えきれませんでした。
ネットの交流サイトには、当局に抗議するため、「集団の散歩をしよう」という呼びかけも現れました。
市民の怒りを受け、大連市のトップも広場に現れました。群衆との話し合いの末、化学工場の移転を約束したものの、政府の誠意を疑う市民たちは立ち去ろうとしませんでした。環境アセスメントで工場が強制移転させられるまでの数ヶ月、違法な生産が続くと見られているからです。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/08/14/atext573986.html.-大连数万人广场散步抗议毒化工厂.html (中国語)