【新唐人2011年8月23日付ニュース】中国の高速鉄道事故を受けて開かれた記者会見では、当局の心無い発言が人々の怒りを買いました。失言の当事者である報道官が先日、解任されましたが、これに対し報道官は身代わりに過ぎないとの声が尽きません。事故を招いた技術的な欠陥も、救出活動打ち切りも報道官の責任ではなく、一方、真の責任者はいまだに何の処罰も受けていないためです。
8月16日の夜、当局は英語で、鉄道省の報道官・王勇平を停職処分にしたと発表。関係者の話によると、王氏はポーランドに赴き、別の役職に就くそうです。後任には、ハルピン鉄道局の党委員会書記、韓江平氏が任命される予定です。
北京の新聞「法制晩報」の陳東昇氏はブログに「王勇平は16日、友人に3つの過ちを認めた」と書き込みました。「1つ目が仕事。中国で報道官をやるのは、噴火口に座るようなものだ。2つ目が付いていくトップを間違えたこと。私のトップはすでに失脚してしまった。3つ目が失言。このため真の責任者の身代わりにされてしまった」。しかし現在、この書き込みはすでに陳氏のブログでは見られません。
1つ目が仕事。中国で報道官をやるのは噴火口に座るようなものだ。
2つ目が付いていくトップを間違えたこと。私のトップはすでに失脚してしまった。
3つ目が失言。このため真の責任者の身代わりにされてしまった。
先月起きた高速鉄道事故では、事故発生からわずか6時間後に救出活動の打ち切りを当局が宣言。人命軽視のやり方は、人々の怒りを買います。その後の記者会見で王勇平報道官は、救出活動打ち切り宣言のあと女の子が救出されたことを問われると、「命の奇跡だ」と回答。また事故車両を埋めた理由を述べた後、「信じるかどうかは自由だが、私は信じる」と発言し、ひんしゅくを買いました。
この2つの発言は一種の流行語になり、ネットではそれをもじった言葉がはやりました。国営の鉄道会社のある従業員は、事故発生から今まで、当局は誰一人当事者を処罰していないと指摘します。
広州鉄路集団公司・従業員(音声は合成してあります):「王勇平は当局の身代わりに過ぎません。事故で救出停止を命じたのは王勇平ではなく、車両を埋めるよう命じたのも信号設備の欠陥の責任者も王勇平ではありません」
別の鉄道会社の関係者も、中国では身代わりを仕立てるのは当たり前だと発言。
鉄道会社関係者(音声は合成してあります):「中国では理由に関係なく、何かが起こったら誰かに責任を負わせます。誰かを犠牲にします。過ちはその人の責任になります」
武漢市の民主活動家、秦永敏氏は、中国の報道官について、まず嘘に長けていなくてはならないと皮肉ります。
武漢市の民主活動家 秦永敏氏:「この種の報道官はまず詐欺師でなくてはなりません。王勇平にどれだけの責任があるのか、ただ彼は嘘が下手で適職ではなかっただけです。後任は嘘が上手なはずです」
今年56歳の王勇平氏は湖南省出身。2003年から鉄道省・政治部宣伝部の部長と鉄道省の報道官を兼任しています。また中国メディアの報道によると、鉄道省報道官の後任には、ハルピン鉄道局党委員会書記の韓江平氏が就くといわれています。
新唐人テレビがお伝えしました。
-【禁闻】王勇平成〝替罪羊-〞自怨〝三错〞.html