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米通商代表:「中国の違反行為は世界貿易体制にとって大きな脅威」

2017年09月20日

【新唐人2017年9月18日】

アメリカのライトハイザー通商代表は18日、ワシントンで講演し、自国企業への貿易助成や、外国企業への技術移転の強制、市場の歪曲といった中国政府のやり方は、世界の貿易体制にとって脅威となっていると指摘しました。WTOもどうすることもできず、アメリカは自由市場を守るため自ら行動しなければならないと述べました。

 

ライトハイザー通商代表:「私はこれまで遭遇したことのないほど難しい事態に、今直面している。それは中国である。」

 

ライトハイザー通商代表は18日に行った講演で、自国企業への貿易助成や外国企業への技術移転の強制、市場の歪曲など、WTOの規則に違反する中国に警告しました。

 

ライトハイザー通商代表:「これは世界の貿易システムにとって前代未聞の脅威である。不幸なことに、WTOはこれらの問題についてなすすべがない。」

 

また、自由市場の実現こそが各国共通の目標だが、市場は歪曲されていると述べ、トランプ大統領と自分は、アメリカが積極的に行動を取ることが最良の方法だと考えている、と述べました。

 

ライトハイザー通商代表:「あらゆる手段を用いて、経済行為ではないもののコストが非常に高くつくようにする。」

 

トランプ大統領は就任以来、公正で対等な貿易を強調してきました。また、米中間に横たわる巨額の貿易収支格差は中国政府が経済に関与した結果であり、アメリカの企業と労働者の利益に損害を与えたと考えてきました。

 

トランプ大統領は8月には中国における強制的な技術移転や、知的財産権の侵害に対する調査に関する権限を通商代表に与える大統領令に署名しました。これを受け、中国に対し通商法301条を中国に適用しました。

 

戦略国際問題研究所研究員 マシュー・グッドマン氏:「通商代表の演説から、中国との貿易問題を解決すべき優先事項としているのが分かります。今後数カ月内にアメリカが激しい行動や発言を行う可能性があります。」

 

通商代表部は10月10日、中国による知的財産権侵害の手段に関して聴聞会を行う予定です。

 

レポーター:「ライトハイザー通商代表の発言は中国にとってかなり厳しいものであり、米中貿易戦争は避けられないものと見られます。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/09/19/a1342890.html(中国語)

(翻訳/白白 映像編集/李)

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