【新唐人2017年9月20日】
アメリカのトランプ大統領は国連総会の演説で、北朝鮮の劣悪な人権状況を非難し、必要に迫られればアメリカは北朝鮮を完全に破壊すると発言しました。
トランプ大統領:「北朝鮮政府は数百万人の民衆を餓死させ、無数の民衆を監禁、拷問、殺害、弾圧していることの責任を負うべきだ。地球上のいかなる国もこんなならず者が核弾頭で武装することを許さない。」
トランプ大統領は会場の最前列に座っていた北朝鮮の代表に面と向かって、金正恩政権を厳しく非難し、「最後通牒」を下しました。
トランプ大統領:「アメリカは非常に大きな実力と忍耐力を有している。だがもしアメリカと同盟国を守る必要に迫られた時、北朝鮮を完全に破壊するほかに選択肢はない。ロケットマンが今やっていることは自殺行為だ。」
金正恩は総書記に就任して以来の5年間に40回、合計60個のミサイル発射実験を行っています。
また、北朝鮮が実施した6回の核実験のうちの4回は、金正恩政権が行ったものです。
米韓の専門家は、北朝鮮が完全に大陸間弾道ミサイルと核弾頭の小型化の技術を持つまであと一歩であると分析しています。
時事評論家 文昭氏:「金正恩は核兵器を放棄するか戦争するか迫られています。世界一の大国であるアメリカが国連でこうした声明を発表したということは、もう後には戻れない最終段階まで来たことを意味します。とくに『完全に破壊する』という文言に注意が必要です。『環球時報』は7月、『もし米韓が北朝鮮の政権を変え、朝鮮半島を武力で統一しようと試みるなら、中国も干渉する』と宣告しています。アメリカが軍事行動を取れば、完全に北朝鮮を破壊することが目標だとはっきりしています。もし中国が手を出せば、中国はアメリカと直接対決することになります。」
アメリカは軍事行動の可能性について頻繁に言及しています。
ヘイリー米国連大使:「国連安保理は北朝鮮の90%の貿易と30%の石油を断絶するなど、手は打ち尽くした。この後は国防長官が引き継ぐことに反対しない。さらに多くの手段があるはずだ。」
トランプ大統領は軍事行動に出る前に、外交努力も続けています。
トランプ大統領と習近平中国国家主席は18日、8回目の電話会談を行い、ホワイトハウスは両者が「安保理決議を厳格に実施し、できる限り北朝鮮に圧力をかける」ことで一致したと発表しました。
中国政府は北朝鮮の密貿易の手段となっているビットコイン市場への取締りを強化しています。
ある外交官は、経済制裁の効果がだんだんと表れ始めていると考えています。「東亜日報」は、制裁によって石油が不足し始め、北朝鮮の夜間訓練計画が初めて縮小されたと報じています。
制裁による圧力が強まるにつれ、北朝鮮が対話の席につくのか、あるいはこのまま核弾頭ミサイルによる威嚇を継続し、アメリカのレッドラインを読み誤って戦火を交えることになるのか、予断を許しません。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/09/20/a1343078.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)