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行方不明の人権派弁護士の娘が語る父のこと

2017年11月02日

【新唐人2017年11月2日】

長期にわたり軟禁状態にあった中国の著名な人権派弁護士、高智晟(こうちせい)氏が、行方不明になって2カ月が経ち、中国の劣悪な人権状況に関心が高まっています。高氏の娘の耿格(きょうかく)さんは、新唐人の取材を受け、心境を語りました。

 

耿格さんは父を救うため、中学生の頃から米国議会や台湾議会の人権公聴会やメディアの取材で発言してきました。悲しく辛い体験を話すうちに、父の強い意思を理解できるようになりました。

 

高智晟氏の娘 耿格さん:「父とおしゃべりする時、父は偉大な理想や、偉大な中国の将来といった話はしたことがありません。それなら父は何のためにこんなことをしているのか、理解できませんでしたが、今になって分かりました。父はただ、義人になりたい、一人の信仰者として責任を果たしたいと思っていただけなのです。」

 

53歳の高智晟氏は「中国の優れた弁護士10人」の1人と評され、中国政府の最高指導者に対して、法輪功への弾圧を止めるよう求める公開書簡を幾度も発表しました。そのため2006年に当局に拉致され、拷問と実刑判決を受けました。妻子は脅迫や暴行を受け、身の危険を感じ2009年に国外へ脱出しました。

 

高智晟氏の娘 耿格さん:「どうして中国に残ってこんなことをするのかと聞きました、父はこう答えました、誰のためでもなく、神のもとに皆のために声を上げているのだと知らせたいだけだと。信仰はどれほど大切なものか、この世に神が存在することを知ることはどれほど重要なことかを、人々に知らせたいのだと。」

 

大学を卒業した耿格さんは悲しみから抜け出て、どのようにして父のように公義を追及し、弱者のために声を上げていけるかを考えました。そしてタイへ難民を訪ねたり、イギリスの人権活動に参加したりしました。

 

高智晟氏の娘 耿格さん:「これらのことを経験する前は、私は中国人はこうするべきとか、繁栄するべきとか、大きなことばかり口にしていました。ですが、難民を訪問した後、ただ誰もが信仰の自由を持つことができて、ご飯が食べれて、笑えて、満足できるようになってほしいと思うようになりました。」

 

耿格さんは、多くの国が人権よりも中国との貿易の方が重要だと考えているのに虚しさを覚えます。そこで、地位の高い人に合う機会があると、中国政府による人権弾圧や宗教弾圧について訴えることにしています。

 

高智晟氏の娘 耿格さん:「キリスト教徒は自分の考えを言ったら迫害に遭います。法輪功学習者は、法輪功学習者だというだけで、或いは街中で自分は法輪功学習者だと冗談を言っただけで迫害に遭います。」

 

高智晟氏は8月13日に再び行方不明となってから、2カ月が経ちました。耿格さんは、父が必ず無事に帰ってくると信じています。

 

高智晟氏の娘 耿格さん:「父が神様の手の中にいるかぎり、あれこれと心配することはありません。どんなことになろうとも、それはそうなるべきことだと考えているので、少し楽な気持ちでいられます。」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/11/01/a1349031.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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