【新唐人2011年9月26日付ニュース】中国社会科学院の報告書によると、中国は世界でも、都市と農村の所得格差が最も大きい国の一つだそうです。この格差問題は社会の安定を揺るがすと案じられています。
社会科学院の報告書によると、現在、中国では都市と農村の所得格差は3.23対1。この格差は世界でも指折りです。所得の格差について専門家は、どの国でも経済発展の過程で起こりうると指摘。ただし、それが容認できる程度かが問題だそうです。
社会科学院・都市発展環境研究所 宋迎昌所長助手
「通常、経済発展につれて、都市の富を農村に割り振って、格差を縮めます。実際、どの国も発展の段階で、格差問題に直面しますが、問題は格差の程度です」
格差問題は、社会の安定を揺るがすとも指摘。解決のためには、戸籍、教育、雇用、土地、社会保障など、格差を生む原因の政策転換が必要だと強調します。
社会科学院・都市発展環境研究所 宋迎昌所長助手
「格差解消にはたとえば雇用対策。農民の雇用機会を増やすことです。社会保障も都市と同レベルにする。土地政策では農村の土地は集団所有なので、使用権の割り振りが問題です。あと教育や公共サービスなど」
国際労働機関、ILOによると、ほとんどの国では、都市と農村の所得格差は1.6倍以下。2倍以上なのは3カ国のみで、中国もそのうちの一つ。通常、先進国の格差は1.5倍前後だそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
中国城乡收入差距大影响社会稳定.html