【新唐人2011年9月29日付ニュース】中国メディアの報道によると、9月前半、中国の四大銀行の預金残高は、8月末よりも日本円で約5兆円も減少。これらのお金は、民間の高金利ローン市場に流れたと見られます。しかし、このローン市場は、不動産バブル後のバブルだと懸念する声が絶えません。
中国メディアの報道によると、中国の四大国有銀行の9月前半の預金残高は8月末よりも4,200億元、日本円で約5兆円も減少。中国人の預金残高は総額約400兆円で、5兆円は総額の1.5%に過ぎないと指摘する専門家もいます。
しかしアメリカ・サウスカロライナ大学の謝田教授は、この5兆円について、おそらく民間の高金利ローン市場に流れ込んだのだろうと予測します。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「民間の高金利ローン市場に流れたのでしょう。市場は暴走しており、利子は異常なほど高いです。年換算だと180%になります。超高金利です。180%なら、100元借りたら、280元も返さなくてはなりません」
浙江省のメガネ業界大手、「信泰集団」の理事長は、巨額の借金をしてアメリカに逃亡。内部情報によると、理事長の借金は250億元ほどに上り、そのうち民間の高金利ローンの借金は半分近くで、利子だけでも3兆円を超えたそうです。
また今年初めから9月までで、浙江省の温州市では20社余りの企業が倒産。ほとんど、高金利ローンで多額の借金を負っていたそうです。
人民銀行温州支店の昨年末のアンケートによると、89%の個人と59.67%の企業がこの種の民間ローンに関与しているそうです。
中国の経済新聞の記者によると、銀行からの資金であれ、民間資金であれ、高金利ローンのお金は、実際に産業分野に入ることは多くありません。いわゆる高金利ローン危機とは、銀行や国有企業などの高金利ローンシステムにおける、資金所有者が作り上げた現象だとまとめています。
中国紙「南方週末」の評論員、李鉄さんも、高金利ローンで唯一得をしているのは金融界の権力層だと指摘。中小企業はもちろん被害者で、消費者も高額の経済コストを分担しているといいます。この現象はもしかして金融独占化による必然の結果かもしれず、高金利ローン市場で、唯一得をしているのは国有銀行などの金融界の権力層だと切り捨てます。
謝田教授は、高金利ローンは中小企業を苦しめるだけではなく、バブル崩壊のきっかけとなると警告しました。
米サウスカロライナ大学 謝田教授
「投ずる金が多くなればなるほど、バブルは大きくなります。これは非常に危険です。中国金融を崩壊させます。資金が膨れ上がり、金がついていかず、借りた金を返せなければ、システムが一気に崩壊して、債務危機が生まれます。自殺者も出るでしょう。これは株や不動産市場に波及し、波紋を広げます。恐ろしいことです」
中国の金融バブル崩壊は時間の問題に過ぎないが、いったん崩壊したら政府でも制御できないと懸念を示しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
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