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良い縁で健康な子が授かる(一)

2010年03月27日

願いかなって結ばれた夫婦なら、多くの場合子宝を望むだろう。しかも、健やかで賢い子の誕生を望む。だから妊婦は、食事・運動から寝起き、さらには胎教までこだわる。だが、残念なことにどれだけ気を払っても、病気の子や奇形児が生まれることがある。逆に、大変不摂生な生活を送っていても健康な子に恵まれることさえある。 

なんとも不公平で理不尽に見えるこの現実。これは一体なぜなのか。現代医学では全く解釈の仕様がない。ならばここで、少し発想の転換をして「縁」という視点から考えてみよう。
 
「縁」。これは出会いと別れ、恩と仇(あだ)、愛と憎しみなどが積み上げられたものだろう。しかも自分の半生にとどまらない。命が何世にも渡ってつむがれるのであれば、前世の縁というのもあるはずだ。つまり、このような「縁」が命の誕生に密接に関わりがあるのかもしれない。
 
だがそうだとすると、これは我々の手には負えない。どんな子が生まれるのか、いや、子が授かるのかどうかも、自分の一存で決められることではないからだ。不公平と嘆くなかれ。これこそが命の不思議であり、尊さなのかもしれない。ならば、ジタバタしても仕方がない。良い縁に恵まれるよう、自然体でいるのが一番だ。もちろん、いつの日か訪れるであろう良い縁を願い、良いことをする。これに越したことがないだろう。

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